読書とかいろいろ日記

読書日記を中心に、日々のあれこれを綴ります。

『ピエタ』 大島真寿美

2011年05月14日 | 読書日記
ピエタ
大島真寿美
ポプラ社

¥1,500+税 ポプラ社 2011/2/18発行
ISBN978-4-591-12267-9


ああ、うつくしい物語を読んだ。
静謐な音楽が流れるよう。



>  ヴェロニカさん、あなたは、幼き日々、ピエタに通ったからこそ、今のあなたがあるのですね。ピエタが、あなたにとても大きな影響を及ぼしたのですね。外から通う娘がみな、そうなるとはかぎりません。[…]あなたは、もしかしたら、ピエタの娘たち以上に、ピエタの娘なのかもしれませんね。
> その言葉が腑に落ちたのは、ヴェロニカ本人よりも、むしろわたしだったかもしれない。(208頁)


>  「あなたは、その方の魂に触れて、その温かみや、強さ、美しさ、そういうものをちゃんとわかってあげられて、そのうえ、強く愛せたんですもの。それ以上、すばらしいことが他にあるかしら」(213頁)


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