読書とかいろいろ日記

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『萌える男』 本田透

2008年06月06日 | 読書日記
萌える男』 本田透
¥700+税 筑摩書房(ちくま新書) 2005/11/10発行
ISBN4-480-06271-8

> 萌える能力発達させれば、自らの脳内にもうひとつの仮想現実世界を構築すことが可能なのだ。だから、萌えを「脳内恋愛」と呼んでもよいかもしれない。(36頁)

萌えない男は想像力がない。目の前の現実だけを唯一絶対の世界と思うため、欲望の解消を現実世界で行う。それは女性への暴力や、鬼畜系犯罪へとつながる。
オタクを犯罪予備軍と呼びたがる識者が多いが、それは彼らが「萌える男」を理解できず、自分基準で考えるからであり、脳内で欲望を消化することのできる「萌える男」は、実は萌えない男よりもずっと安全なのである。

> 萌えの世界が「逃避」ではなく「救い」であり「世界の理想の姿」であると認知されれば、その萌えの世界を現実にフィードバックして現実世界にも救いと癒しをもたらそうという動きも本格化するだろう。僕がこの本を通して主張していることは、つまり、そういうことなのである。(186頁)

恋愛資本主義が万人を救うシステムでないことは誰もが気づいている。

でもだからといって、「萌え」が世界を救うかっていうと、いやちょっと待ってくださいよ、って感じなんだけどね(笑)。
主張が極端すぎて飛躍が激しい。
でも、こういう考え方もアリかもね、と思う。
かもっていうか、アリだな、これは。

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