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『小村雪岱 —物語る意匠』 埼玉県立近代美術館=監修

2017年11月08日 | 読書日記

『小村雪岱 —物語る意匠』 埼玉県立近代美術館=監修 大越久子=著
¥2,800+税 東京美術 2014/8/1発行
ISBN978-4-8087-1007-1

先月読んだ、クラフト・エヴィング商會の『おかしな本棚』で紹介されていた『小村雪岱画譜』が気になった。小村雪岱という名前も知らなかったけれど。

『……画譜』は図書館に見当たらなくて、とりあえず本書を。
おお。
なるほど、これは、好きかも。

132頁の「旗本傳法」や「突っかけ侍」の挿絵、いい味出してる!
133頁の「旗本傳法」の挿絵、闇夜に提灯と抜身の刀だけが浮かび上がる構図の斬新なことよ。

 

ところで、誰がつけてるんだか見開きの作品につけたコピーが思い入れありすぎてちょっと笑える。

> 屋根や地を叩く音、その匂い、重みまでも感じさせる雪岱の「雨」…………(22頁)
> 画家と彫師が織りなす、墨一色の超絶技巧………… (81頁)
> 雨か柳か、柳か雨か、秋の憂いがここに極まる………… (83頁)

「…………」が(笑)。


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