時効捜査 警察庁長官狙撃事件の深層 | |
竹内明 | |
講談社 |
¥1,900+税 講談社 2010/4/23発行
ISBN978-4-06-216170-1
うおぉ、すげー読み応えのある本を読んでしまった。
1995年3月30日、警察庁長官国松孝次狙撃事件の真相に迫る。
警察が捜査の上で出てきた証拠に基づき犯人を特定・逮捕するという常識的な犯罪捜査とは別に、最初から決め付けた事件の絵図に基づいて犯人を特定し、事実を捻じ曲げ証拠を捏造するという捜査ともいえない捜査のあり方が存在するということを、私たちは充分すぎるほどに学んできた。学ばされた、ともいえる。
しかし警察庁長官狙撃事件ほどの大事件で、それをやったとは知らなんだ。
オウムの犯罪と決め付けて、オウム信者の警察官の供述を鵜呑みにして、真実を闇に葬ってしまった日本警察。
な、なさけなさすぎる…。
この国は本当に大丈夫なのか、これで法治国家といえるのか。
冤罪にならなかっただけマシだが、こんな捜査の仕方をされては国松も叶わんとおもわなかったものか。