読書とかいろいろ日記

読書日記を中心に、日々のあれこれを綴ります。

『小説を書く猫』 中山可穂

2011年07月03日 | 読書日記
小説を書く猫
中山可穂
祥伝社

¥1,400+税 祥伝社 2011/3/20発行
ISBN978-4-396-63361-5

中山可穂の初エッセイ集。
2001年から今年2011年までの10年分のエッセイをまとめたもの。

中山可穂、こんなに猫が好きだったのか。
それは知らなかった。
人間よりも猫に近い…それは人間界ではさぞや暮らしにくかろうねえ。

寡作な作家とは思っていたが、エッセイも少なかったんだな。
んー、たしかにこの内容では依頼が少ないのもむべなるかなだが。
ファンには近況がわかるのはありがたいけど、ほかの人たちには読んで楽しい内容じゃなさそうだものね。

私はファンなので、うれしいです。
映画『ブエノス・アイレス』を愛している様子がいいです。
トニー・レオンのファンなのね。


最近は京都暮らし。
新しい環境で、新しい作品を早く発表してほしいです。
待ってます。





> 家賃、それは人の生活に重くのしかかり、ライフスタイルを束縛する諸悪の根源である。ことに都市においては、人は収入の大半を家賃に割かれ、その支払いに汲々として娯楽や文化を犠牲にし、人間的なゆとりのある生活をあきらめざるをえない。(154頁)

かなりのうらみつらみがあるようです(笑)。

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