読書とかいろいろ日記

読書日記を中心に、日々のあれこれを綴ります。

『ダイナミック・フィギュア (下)』 三島浩司

2011年04月09日 | 読書日記
ダイナミックフィギュア〈下〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
三島浩司
早川書房

¥1,800+税 早川書房(Jコレクション) 2011/2/25発行
ISBN978-4-15-209196-3

はふー。
おもしろかったー。
おなかいっぱいー。

遠い昔はSF大好きだったけど、最近は全体の読書量に比べてSF比率は下がっている。だからこの小説に描かれている世界観が、目新しいものなのか、実はSFモノの中ではさほどでもないのか、よくわかんない。わかんないけど、私にとっては新鮮だった!
つーことで、来週のオススメ本にしようっと。



四国が蹂躙されている。
剣山は化外の地。
ソリッドコクーン日本支部は南あわじに置かれ、善通寺市にフタナワーフ。クリティカルルームは坂出市で、高松自動車道は鰐の壁と呼ばれる防衛ライン。
キッカイとの戦闘で市街地は踏み荒らされる。住民は避難。
むむ、これをオススメにするのはタイミングまずいかしら。フィクションフィクション。




> 世界の成り行きとは、世界を変える力のない人間のささいな選択から生じてゆくこともあるのだ。誰にも責任はないし、誰かに責任があるとすれば全員に責任がある。それでもひとつの法典のもとに公文土筆は断罪されなくてはならない。誰かが公文土筆として生まれてくる限り、公文土筆は公文土筆になっていた。人間が裁かれるわけではなく,存在が裁かれるのだ。(303頁)

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