【知らない世界を知る喜び楽しさ】画像が浮かび上がってくる嬉しさ!
長い間、写真に関わってると、いろいろな事があります。
いろいろな写真経験の、山あり谷ありを時系列で、
経験した思い出話の、タラレバの話題を、書き込んでいきます。
これから写真を始める、あなたに参考になれば、
ひとつの人生の生き方が、見えるかもしれません。
職業を選ぶのは、大事だと思います。
人生で一番大きなバクチだと思います。
それが、人生経験少ない時代に決めるとは、
なんと残酷でしょう。
職業に対する知識は、学校の先生も親も知りません。
サラリーマンも知りません。
知ってるのは、職業じゃなく、企業の規模。
それで就職すると、喜ばれる。
企業に入ったって、配属とい難関があります。
今は、インターネットで、いろいろな職業の情報が、
手に入ります。希望する職業があれば、自分で行動を。
受け入れられるかどうかは、実力もないから熱意だけ。
素晴らしい夢のような時代になりました。
【写真のきっかけ】
写真は、小学5年から写して現像して引き伸ばしを覚えました。
戦前に、おやじの趣味で、カメラ、現像道具、引伸し機があり、
最初に写すことを覚え、写す面白さを知りました。
しかしフィルムが高くて買えない。
フィルムは1本16枚しか写せないセミ版です。
いくらだったか忘れました。
高校に入った頃、かけ蕎麦、支那ソバが30円でした。
当時のお小遣いでも、1日5円貰うのがやっと。
アイスキャンデー1本5円です。
国鉄のワン区間が子供で3円か5円です。座席が板張りです。
戦後の貧しい時代です。
そこで写した写真の現像、密着焼き、引伸しを教えてもらい、
画像が現れる楽しさを、覚えるようになった。
最初は、現像液を作ることからです。
天秤計りがあって、薬品を載せて計ります。
薬品も戦前のものです。当時は、種類も多くありません。
調合して、フィルムの現像液です。
次に、紙焼きの現像液と、定着液の作り方。
子供にとって、薬品調合や薬品をいじってると、
学校などで習わないから、違う世界にいる感じで、
大人の真似事をしてるような感じでした。
学校の勉強なんかしません。写真の方が面白いんです。
フィルムの現像は、ホーローの器で真ん中に芯棒があり、
器に現像液をいれて、フィルムを芯棒にくぐらせ、
手を上下に動かします。フィルムが現像液に浸かったのを、
左右の手で持ち上げて、攪拌の意味があります。
次が密着焼き、ベタ焼きと言います。
これが、結構面倒くさい。
印画紙の上に、フィルムを並べて、引伸し機の電球をつけて、
数秒間光を当てます。これで現像すると写した写真が現れます。
出来上がったものの中から、大きくする写真を選ぶ、
大事な工程です。そして別な日に、引伸しします。
暗室は夜です。部屋を真っ暗にして、始めます。
フィルム現像は、面白くありませんが、
現像しないと写した写真が見られません。
プリントが面白かった。
白い印画紙に、写した画像が出てきて、
初めて制作者になった気分です。
技術的に一番難しいところです。
たまたま、写真を覚える環境に、育ったから出来たことです。
しかし、兄弟がいても、ほかは興味を持ちません。
小学校時代は、絵ばっかり描いて、絵描きになりたいが、
夢でしたから、違ったのでしょう。
今の小学生でも、鉄ちゃんに夢中な子供を見かけます。
【写真史】
いかがでしたか?
写真を覚える。今のように簡単に、ボタンを押せば、
写る時代ではありません。
カメラは、戦前のベビーパールといって、
人気があった機種です。ジャバラで折りたたみの、
持ち運びが楽な機種です。
バカ兄とは、年が離れています。
カトリックでドイツ人の栄光学園に、
運動会に行って、最後の行進曲の行進が素晴らしくて、
写してたら、フィルムがなくなってしまった。
初めて見る外国式の、整然と並んだ行進です。
今では、動画などで見られます。
これがきっかけでしょう。
知らない世界を、知る嬉しさを覚えたのが。
もう、知らない世界に、どっぷり浸かっていきます。
また、写すのも楽しいですが、画像が出てくる、
楽しさ、嬉しさ。もうやめられませんでした。
その楽しさを引きずって、長い長い日々が今日まで。
写真に夢中になるといっても、貧しい時代です。
毎日出来るわけではありません。
絵を書いたり、チャンバラしたり、相撲したり、
子供が遊ぶ、遊びはひと通り。塾なんてありません。
塾は、住宅街にある広場です。みな子供が集まって遊びます。
そこに格差も出てきたり、番長争いも出てきます。
子供同士の覚えることも覚えます。
社会生活の第一歩の勉強の場です。
こうして長い歴史が始まります。