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「インドアイ」珍しい花!一度は見なくちゃ!

2017年11月18日 | 珍しい花
「インドアイ」藍より出でて藍より青し!春秋戦国時代の儒家荀子の話!インド北部原産!



「青は藍より取りて、藍より青し」を、後漢時代に
青出於藍而勝於藍(藍より出でて藍より青し)と、
記したものがあります。春秋戦国時代の儒家荀子の話で、
学問を続けることで、人は成長し変われるのだ。と説いています。
荀子が、人間の性質は悪であり、善に変えるには、
勉強しつづけるしか、善に変われない。と説いたものです。

君子曰、学不可以已。   学(問)もって已(や)むべからず。
青、取之於藍、而青於藍、 青は、これを藍より取りて、しかも藍より青し。
氷、水為之、而寒於水。  氷は、水これをなして、しかも水より寒し。

「学問は終わったと思ってはいけない。青は藍から取り出すが
藍よりも青い。氷は水が作り出すが水よりも冷たい。」
と説いています。

親や先生よりも、優れた才能を示したり、仕事をしたりした時に、
使われる言葉で、学問と言う物が、どんどん発展していくから、
「ここで終わり」と制限をかけて、努力をやめることを、
戒めています。儒学では、君子となることを目指し人格高潔で、
徳が高く、生き方に於いて、他の人物の模範となるのが君子です。



インドアイは、原産地インド北部とされる藍植物であり、
BC.2000年代に、モヘン ジョダロ遺跡で、出土した藍染布に、
用いられたと推定され ています。インドアイは、 BC.1000年代
には、中近東一帯からギリシアなど、地中海沿岸諸国へ、
渡っていたそうです。キアイとも言い、インディゴ(藍色)の事です。

アイと呼ばれる植物には、世界各地に23科100種類以上もの、
藍植物が確認されています。
タデ科のタデアイ(蓼藍)、アイタデ(藍蓼)は、紀元前より、
世界各地で青色の染料として、重用されていました。

外形はイヌタデによく似ているが、アイは葉を傷つけると、
傷口が藍色になり、原産地は、インディゴの名の通りインドとされる。
藍染めは奈良時代から続く歴史があり、海外では藍色を指して
「Hiroshige Blue」「Japan Blue」と呼ばれます。
ジャパンブルーとは、明治7年、開成学校(東京大学の前身)
に招かれた英国人教師ロバート・W・アトキンソンが、
藍染の衣服を着た、日本人が多いのに驚き、
「藍の説」に書いたことから、広まった言葉です。

日本には、6世紀頃中国から伝わり、藍色の染料を採る為に、
広く栽培され、特に江戸時代に阿波で発達しました。

ナンバンコマツナギは、インドアイに似た植物で、原産地は、
中南米説があり、インドアイ以上のインディゴ成分を、
含有するため、スペイン人が熱帯各地へ移植したという説がある。
日本へは、大正初めに台湾に入ったものが、八重山諸島にも伝わり、
竹富島、小浜島で栽培されています。

ハマタイセイは、ヨーロッパで栽培されているアブラナ科の植物。
アイ植物の中でも、特に寒さに強く、寒冷地での栽培が多く、
日本では、近縁種のタイセイを、アイヌ民族が用いていました。
また、中央アジアにも近縁種があり、中央アジアが原産地で、
東西へ広がったのではと、考えられています。

リュウキュウアイは、キツネノマゴ科の植物で、沖縄で
栽培されてきたアイ。琉球では日本のスクモ(藍玉)とは違う、
泥藍という泥状の染料で染色に用いていました。
泥藍は、インドアイと同じ沈殿法で作りますが、琉球では、
乾燥の工程を行わなかったそうです。

ソメモノカズラは、キョウチクトウ科の植物で、沖縄やタイなど、
東南アジアを中心に、生息している葉からインディカンを採っています。

ヤマアイは、トウダイグサ科の多年草で、日本最古の染料植物です。
東アジア各地に自生していて、アイと称するものの、
インディカンが含まれず、青色に染める事は出来ないため、
摺り染めにより、緑色に染める事が出来ます。今では研究により、
地下茎を乾燥させると、青くなることに成功しています。
     
  • 別名 キアイ  コマツナギ

  • 特色 藍染

  • 科  マメ科

  • 原産 インド北部

  • 花期 8~10月

 


タデアイ

いかがでしたか?
花の楽しみ方は色々ありますね。
珍しい花の名前がわからないと、探しようがありません。
珍しい花は情報がないと、わかりにくいです。

日本の藍の作り方は、すくも法(藍玉)と呼ばれ、ヨーロッパの
藍もウォードという植物から、似た方法で行われていました。

沖縄やインドでは、沈殿法という方法で、藍が作られ、
沈殿法は、藍の植物を水につけ、その成分を水に抽出し、
その水が発酵するのに伴って、インジカンが水に溶け出てくると、
インドキシルに分解され、さらに空気を送り込むことで、
酸化させてインディゴ(藍色)を作り、出来たインディゴは、
濾過して分離され、沈殿させて取り出される。

これを、インド藍の場合は乾燥させ固め、沖縄の場合は、
泥藍(水分を含んだ泥状)で出荷されます。

中国の後漢時代には、藍実(らんじつ)が記されています。
藍実はアイ、中国の蓼藍(りょうらん)の果実のことです。
昔の中国では、人民が衣服を染めることを、堅く禁止されていて、
監督されている草、から「藍」と書かれるようになったそうです。

インドアイの花を見たはのは、復帰後、数年後に石垣島で、
染色家から、教えていただきました。



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