山と草花と麺三昧【博多発 森の熊さん】

日々の山歩きと出会う雑草や花と庭いじりとかとかなんでもありで、とても麺好きな博多の熊さんが綴る淡々とした日記です。

山田堰@「世界かんがい施設遺産」にも登録された「山田堰」にお立ち寄り(*^^)v

2023年02月10日 06時22分57秒 | 森のくまさんのなんでも日記
故:中村哲医師が、アフガニスタンの地に取水堰を作った際のモデルとなった山田堰に久しぶりのに訪問です。
国道386号線と筑後川が接するところが丁度この「山田堰」のところです。
いつも、横を車では通ってはいるものの、なかなか止めてまで見に行くことはなかったのですが、今回は道の駅「原鶴」へ寄った帰りにお立ち寄りしました(^^♪
🚙駐車場は、「山田堰展望広場」前の国道386号線を挟んだ「木の丸山公園駐車場」に駐車できますし、横断歩道をあります。

【山田堰】





※「傾斜堰床式石張堰(けいしゃせきとこしきいしばりぜき)」です

【水神社と水門】







※堀川用水の起点ですよ!!この用水沿いに「三連水車」があります


【山田堰展望広場】







※中村哲医師の記念碑と功績が刻まれた碑があります

●場所は ココ(朝倉市杷木池田546) です

【おまけ】

【案内板】


【朝倉市H.P.より】

【山田堰】
山田堰は、江戸時代に干ばつで苦しむ農民たちを救うため筑後川右岸の耕地を水田化するために設けられた井堰です。原型が造られたのは1663年、現在の形となったのは1790年です。その後、幾度も大洪水に見舞われますが、現在も当時の形を留めています。
 山田堰から取られた水は、約652haの農地を潤しています。筑後川の水圧と激流に耐える精巧かつ堅牢な構造を持つ井堰は、「傾斜堰床式石張堰(けいしゃせきとこしきいしばりぜき)」と呼ばれ、川の流れに対し斜めに造られている国内で唯一の施設です。
 南舟通し、中舟通し、砂利吐きの3つの部分に区分されており、取水量を増やし、激流と水圧に耐えるため、3つの構造的特徴があります。
(1)堰の前壁を水流に対し斜めに配置し、筑後川の激しい水圧を緩和する。
(2)取水口へ水流が勢いよく行かないよう、最も水の抵抗が強い南船通し水路側の石積みを高くし、緩やかな勾配をつけている。堰の石畳は、水量が増加した際に跳水を起こし、水勢を弱める機能も持つ。
(3)水流を、堰の末端部で合流させて減勢する。
 江戸時代から原形を留めているこの優れた技術は、日本から遠く離れたアフガニスタンでもモデルとされ、多くの農地に水を供給しています。2014年には、「世界かんがい施設遺産」に登録されました。

【山田堰と中村哲医師】
2019年12月に亡くなった中村哲医師は2010年に山田堰をモデルとした取水堰をアフガニスタンに築造しました。現在では1万6500haの荒野を農地に変え、アフガニスタンの復興支援の灌漑用水モデルとして活用されています。
 山田堰は、水流に対して石を斜めに敷き詰めた、現存する全国唯一の「傾斜堰床式石張堰」。全国の堰を訪れ山田堰にたどり着いた中村医師は、何度も山田堰を視察し研究を重ね、2010年に7年の歳月をかけて全長25.5kmのマルワリード用水路を完成させました。さらに、2019年にも山田堰を徹底的に模倣した堰を完成させています。
 中村医師は、世界各地で「山田堰」について発信し、堰の保全や知名度アップに貢献されました。今後も、中村医師の功績とともに、山田堰の技術は世界の人々に希望を与え続けます。
 また、2021年には、山田堰のすぐそばにある山田堰展望広場に、中村哲医師の肖像画と言葉が刻まれた記念碑が建てられました。

【山田堰と堀川用水の歴史】
寛文3 (1663)年 大旱魃を機に筑後川から取水し、堀川用水を開削。150haを開田する。
享保7 (1722)年 取水口を現在の位置に移し、岩盤をくりぬいた切貫水門とする。
明和元(1764)年 5年の歳月をかけて堀川用水を延長し、灌漑面積を370haに拡大する。
寛政元(1789)年 三連水車が完成する。
寛政2 (1790)年 古賀百工により総石張りの山田堰が完成。灌漑面積を488haに拡大する。
大正2 (1913)年 大福村他3ヶ村堀川土木組合を設立する。
昭和30(1955)年 大福村他3ヶ村堀川土木組合を廃止し、朝倉郡山田堰土地改良区を設立する。
昭和56(1981)年 山田堰の大改修を行う。
平成2 (1990)年 「堀川用水及び朝倉揚水車」が、文化保護法に基づく国の史跡に指定される。
平成18(2006)年 堀川用水が農林水産省の「疎水百選」に認定される。
平成20(2008)年 「堀川の環境を守る会」が結成され、堀川用水のクリーンアップ活動を開始する。
平成22(2010)年 朝倉地区の小学4年生を対象に、熊本県小国町で水源林体験学習を開始する。
平成26(2014)年 国際かんがい排水委員会(ICID)が認定する「世界かんがい施設遺産」登録。

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