昨日は「中小企業・小規模事業者政策調査会 中小企業政策実行検討小委員会(自由民主党本部)」に参加する機会をいただきました。
https://www.jimin.jp/activity/conference/weekly.html
どうもkurogenkokuです。
現場の若手経営指導員からヒアリングという議題で行われた小委員会。今回は商工会議所の経営指導員を代表し、事例発表と質疑応答に対応させていただきました。
自由民主党の先生もおっしゃっていましたが、今回発表した3名についてはスーパー経営指導員的な存在です。大切なのは個の力に過度に依存することなく、商工会議所や商工会全体が底上げを図り、どうしたら実効性の高い経営支援が展開できるかということ。ですからkurogenkokuは組織としての経営支援の在り方にウエイトを置いてお話しさせていただきました。
kurogenkokuが結論としてあげたのは以下の3点です。
①施策の周知・広報および実施の効果を高めるために、産学官金を含めた多様な機関との連携を図っていく。
②経営支援の質を高めるために、広域連携体制の構築と経営指導員のスキルアップを図っていく。
③経営支援のPDCAサイクルを回すため、経営発達支援計画を活かす
それぞれについて詳述しますと。
①産学官金それぞれの機関がお互いの強みを理解し、日頃から情報共有を図りつつ、協同で経営支援に取り組んでいくことが重要とし、秩父における取り組み事例を報告しています。そのイニシアティブを発揮するのが商工会議所や商工会の役割と位置づけました。
②ひとつ目に、広域連携による支援の実施として、埼玉県北部地域における「ビジネスパワーアッププロジェクト」という事業を紹介しました。管内における5つの商工会議所と7つの商工会から経営指導員が集まり、年間の経営支援目標を設定、さらに月に一度、情報交換を行っている。ある経営指導員が成果をあげた取り組みを他の組織でも実践するなど、支援の水平展開につなげています。
ふたつ目に経営指導員のスキルアップに関する持論を展開しています。多様化かつ高度化する支援ニーズに対応するためには、経営指導員の支援を高いレベルに引き上げることが必要。そのためには、支援実績を持つ経営指導員や専門家(よろず支援拠点・ミラサポ含む)と同行し、実務経験を積み上げていくことが有効。秩父商工会議所には「専門家を活用しても良いが、任せきりにしてはいけない」というルールがあり、専門家派遣を自らの支援スキルを学ぶ機会として位置づけています。
③経営発達支援計画の中に経営支援に関する重点目標を定め、組織一丸となって取り組むとともに、結果に関する定期的な検証を行い、修正を繰り返していくことが大切。企業に経営革新計画の策定を奨励するなら、自らもそれに取り組むという至極当たり前の論理です。
kurogenkokuの他に参加された茨城県のF経営指導員さん、岡山県よろず支援拠点のSコーディネーターさんの支援事例も非常に素晴らしく、今後の参考にさせていただきます。
こんな施策をつくってほしいとかお願いするばかりではなく、いまあるものを有効に活用するにはこんな工夫をして、その結果、こんな成果が得られている。
出席された先生方は我々の活動を好意的に受け止めていただきました。事例発表後行われた質疑応答も、大変建設的で充実したものとなりました。
心地よいプレッシャーを感じながらの発表でしたが、自分自身の成長のためにも素晴らしい経験となりました。
このような機会をつくっていただいた自由民主党の先生方、また日本商工会議所のK部長様には心より感謝しております。
p.s
全国商工会連合会のA部長にも久々にお会いできて良かったです。
またこのブログを読んでくださっていたH様、本当にありがとうございました。感激いたしました。
最新の画像もっと見る
最近の「中小企業診断士」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2004年
人気記事