モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

社長に対する生きた教育とは

何でも言うことを聞けば良いと言うことではありません。


どうもkurogenkokuです。


昨日、ある会員企業がうちの商工会議所を退会されました。マル経融資の推薦をお断りしたからです。


本案件は部下のK君が対応してしていたのですが、申込後、すぐにkurogenkokuに相談を持ちかけてきました。

税理士さんの紹介でマル経融資の申込にいらっしゃいましたが、すでに年商の1.5倍の借入金(民間金融機関)があり、手元現預金もほとんどなく、損益計算書も真っ赤です。

どう考えても事故口に繋がることが見え見えなので、融資するのではなく、別の手段(条件変更など)を提言するのが妥当と判断しました。

するとこのやり取りを聞いていたI君が「この社長、持続化補助金や経営革新計画のfollow upで何度か対応しましたが、『面倒くせえことをやらせるな!!』とか態度が横柄だったので、わたしは支援を打ち切るようにしました」と一言。


これを聞いて、正しい処方箋は「社長そのものの意識改革」だと確信しました。


そして昨日、部下と公庫の担当者が社長と面談。その旨伝えると社長は怒って、その場で商工会議所を退会されました。

後からその報告を2人から聞きました。
「すみません、1人退会者を出してしまって」

私はむしろ御礼を言いました。


「経営悪化の原因を省みることなく、全て他責にするような経営者に融資を出したら、いつまでも同じ問題を繰り返す。確かに退会してしまいましたけど、正しい経営支援をしたのだから、それでいいと思います。後は本当に社長が危機感を持って経営改善に取り組むのか、はたまた会社が倒産してしまうのかどちらかですね。ボールは社長の手元にあるので、社長に全て任せましょう」


部下のK君については、その対応を褒めておきました。

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