モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

「君の名は。」聖地の悩み


久しぶりに朝ランしたら疲労困憊。
カラダを緩ませてしまうとすぐにこうなってしまう・・・。


どうもkurogenkokuです。


月曜日の日経新聞に『「君の名は。」聖地の悩み』という特集がありました。
映画が大ヒットしたおかげで大勢の聖地巡礼者が訪れる一方、著作権(版権)が壁になり地域おこしの一手が打てないのだとか。おまけに映画会社からは「モデルの地」としてのお墨付きが得られてないとのこと。


かく言う秩父市も「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」の聖地として有名ですが、当時「秩父を描いたのではありません。あくまで秩父は『舞台設定のモデル』なんです。」と言われていたのを思い出します。

アニメの右も左もわからないkurogenkokuにとっては理解しがたい表現でしたが、アニメにかかわっていくうちにようやくその意味が分かってきたんですよね。アニメは「二次元の世界」、現実は「三次元の世界」、それぞれの世界観は異なるわけで、それを対比させてみるから聖地巡礼は面白い。ゆえにそれぞれの世界観を大切にしなければなりません。制作会社からすれば地域振興のためにアニメを描いたのではないのですから。



では指をくわえて待っていればよいのか。


著作権(版権)が壁になっているのであれば、しっかりと著作権料を支払ってその仕組みを作ればよい。
秩父では商工会議所が制作会社と包括的商品化契約を結びました。グッズの開発を行う際、地域の業者は、申請手続からライセンス料の支払いまですべて商工会議所を通じて行います。
商工会議所に窓口を一本化することで、制作会社にとっては、①事務的な煩雑さがない、②ライセンス料の徴収が確実(商工会議所が回収の責任を負う)といったメリットがあります。地域にとっては、①小さな業者でも商品開発が可能、②ご当地オリジナルのグッズが増える、などのメリットがあります。

こうしたwin-winの関係をつくることによって、著作権の問題は解決に向かうわけです。


イベント等は秩父アニメツーリズム実行委員会という秩父市を事務局にした組織があって、制作会社と打ち合わせながら進めています。

この良好な関係性が聖地としての地位確立につながっているわけで、さらに「行き過ぎない地域おこしの姿勢」がファンに支持されている要因じゃないかなと個人的に思っています。

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