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【664冊目】第一次世界大戦


kurogenkokuです。
664冊目は・・・。


【kindle版】
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第一次世界大戦
木村靖二 著  ちくま新書


日本が敗北した第二次世界大戦と比べ、第一次世界大戦に強い印象を持っていないというのが正直なところですが、ちょっとしたきっかけがあり本書で勉強してみました。
同盟国、連合国側あわせ約1,000万人の戦死者を出した悲惨な戦争ですが、歴史としての第一次世界大戦にとどまらず、それが現代社会においてどう理解されようとしているのか、踏み込んで記述してあるのが興味深いところです。


例えば、著者は本書の後半で、第一次世界大戦は近代から現代の転換点になったとしています。

具体的にはプラスの面として
・列強関係が支配的であった国際関係を否定し、対等な国家が成り立つ関係(国際連盟)に導く
・国際社会の構成単位が帝国から国民国家に移行
・公的領域、政治への国民参加を促進
・女性の社会貢献が社会一般から評価
・福祉国家へ1歩前進

一方マイナスの面として
・近代文明の先導者としてのヨーロッパの地位低下
・将来のエリートが大量戦死したことによる自由主義の退潮
・その後に続く一連の戦争、内戦の原点

とまとめているのですが、非常に参考になることが多く、なかなかの良書であったというのが正直な感想です。


【目次】
序 章「第一次世界大戦史をめぐって」
第1章「1914年――大戦の始まり」
第2章「物量戦への移行と防御の優位」
第3章「戦争目的の重層化と総力戦体制の成立」
第4章「大戦終結を目指して」

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