モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

言うべきことは言いつつも、愛情と尊敬の念を常に忘れないこと


これから山形まで。山形は寒そう・・・。


どうもkurogenkokuです。


今年10月から広域指導員の仲間(Nさん)がひとり増え、2名体制で埼玉県内商工会議所寒来の事業者支援を行っています。Nさんもまた経営指導員経験のある中小企業診断士の資格ホルダーで、本当に良い人材に来ていただいたと、kurogenkokuにとってうれしい日が続いています。
何より性格が明るいし、事業者や他の経営指導員に対し、優しく、親身になって対応してくれるのが良いです。


そんなNさんですが、支援経験はkurogenkokuより随分短いので、時間が取れるときは一緒に同行してもらっています。これまであまり経験のなかったであろう、経営改善支援(時に廃業支援)は彼にとっても学びが多いらしく、既存のスケジュールを動かしてでも、kurogenkokuと帯同する日を希望されています。


昨日も5社の支援に帯同していただきました。そのうち1社は経営改善支援というより、再生支援に近いステージの会社でした。相談に訪れたのは後継者です。社長である父が病気をされ、事実上、立て直しを引き受けたかたちになります。
金融機関から資金調達できないと、会社がストップしてしまう、そんな状況下で、交渉を行うための「経営改善計画」を急ぎつくることにしました。とにかく急ぐ必要がある。ですから後継者に宿題を出しました。そしてこんな質問をしました。


kurogenkoku:「来月の5日、15日が相談日になっています。いつまでにこの宿題ができそうですか?」

後継者:「来月の5日ですと厳しそうです。15日でも間に合うかどうか・・・」

kurogenkoku:「もちろん15日でも大丈夫です。ただ私、この手の支援をたくさんやっていますが、再生を成し遂げた会社は5日でも仕上げてくると思います」


後継者は経営経験が少ないですから、時間がかかるのは当然ですし、宿題をまとめるためのサポートも必要です。ただここで大切なのは、再生に向き合う経営者としてのマインドと、経営計画をつくることの習慣化を後継者に学んでもらうことです。結局、15日に面談することになりました。

 

終了後、Nさんがkurogenkokuに言いました。

Nさん:「kuroさんも、ズバッということもあるんですね。びっくりしました。」

kurogenkoku:「1点だけズバッと言いましたけど、あとは優しかったでしょ?」

 

日頃は「対話と傾聴」を重んじながら、経営者の内発的動機付けを促していますが、こと再生支援においてはそれだけでは足りない場面もある。そこは使い分けだと思っています。ただ大切なのは、本件のように頑張っている後継者に対しては、言うべきことは言いつつも、愛情と尊敬の念を常に忘れないことです。


これからもNさんと一緒に考えながら、経営支援をすすめていきます☆彡


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