昨夜は都内まで来て、今朝は5時30分ホテル出発。。。
どうもkurogenkokuです。
先日、「経済産業省関係令和5年度補正予算案の概要」が発表されました。
■経済産業省関係令和5年度補正予算案の概要
https://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2023/hosei/pdf/01.pdf
内容的には、想定通りといったところです。総理の発言には「成長」「人手不足」あたりに強いメッセージが込められていました。事業再構築補助金については、仮に残ったとしても、大きくその内容を変えてくると思っていました。我々に関するところをピックアップしてみると、このあたりでしょう。
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①中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金
【3,000 億円】(R5 年度:1,000 億円)
地方においても賃上げが広がるよう、地域の雇用を支える中堅・中小企業が、足元の人手不足等の課題に対応し、成長していくことを目指して行う工場等の拠点の新設や大規模な設備投資を促進する。
②中小企業省力化投資補助事業【1,000 億円】
(中小企業等事業再構築基金の活用等含め総額 5,000 億円規模)
人手不足に悩む中小企業等のため、カタログから汎用製品を選んで行うような簡易なプロセスにより、省力化投資への支援を行う。
※従来の事業再構築補助金は、経済構造の転換に挑戦する事業者、コロナ債務を抱える事業者等に支援先を重点化。
③中小企業生産性革命推進事業【2,000 億円】
生産性向上に取り組む中小企業・小規模事業者の設備投資、IT 導入、国内外の販路開拓、事業承継・引継ぎを補助し、切れ目なく継続的に、成長投資の加速化と事業環境変化への対応を支援する。
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①と②はその流れを汲んでいます。特に②の説明には「従来の事業再構築補助金は、経済構造の転換に挑戦する事業者、コロナ債務を抱える事業者等に支援先を重点化」とわざわざ書いてあるように、従来のコロナ支援は大幅に縮小し、基金の多くは人手不足対応へと舵を切りなおしたことがメッセージとして読み取れます。カタログから汎用製品を選んで行うような簡易なプロセスにはあらためて注目したいところですが、幅広い企業に届く支援のような感じを受けなくもありません。
ところで日曜日に行政評価レビューがあり、事業再構築補助金については委員から厳しい意見が寄せられています。
■行政評価レビュー
https://www.gyoukaku.go.jp/review/aki/index.html
※事業再構築補助金は2日目に行われています。
ここまで言われてしまうと、「従来の事業再構築補助金は、経済構造の転換に挑戦する事業者、コロナ債務を抱える事業者等に支援先を重点化」ですらやりにくいというのが、経済産業省の本音かと思います。いずれにせよ、支援施策は大きく転換されますので、今後の動向にはアンテナを張り巡らせていてくださいね。