kurogenkokuです。
341冊目は・・・。
社畜のススメ
藤本篤志 著 新潮新書
本書を一言で言い表せば「自分らしさの否定」ということでしょう。組織にいる限りサラリーマンには四つのタブーがあります。
●サラリーマンの四大タブー
①個性を大切にしろ
②自分らしく生きろ
③自分で考えろ
④会社の歯車になるな
個人的にはですが・・・。
組織の方針や目標に従えば、その中で個性を発揮することや自分で考えることは良いのではないとか思います。ただし組織が目指す方向を無視して、自己主張ばかり繰り返すのは論外だと思いますが。
サッカーなどではどれだけ個性的なプレーができても、チームの戦略にフィットしなければ試合に使われない、こんなことも一例に挙げられるのではないでしょうか。
ところで前回挙げた「ノマドライフ」と対極的な位置づけにある本書ですが、共通しているところもあります。それは「自分らしさを掴むためにはそれなりのステップ(時間と努力)が必要」ということ。
「ノマドライフ」では「ベースをつくる時期」⇒「方向性を模索する時期」⇒「未来につながる実績を残す時期」⇒「転換期」⇒「実践期」⇒「シェアの時期」の6つのフェーズ
「社畜のススメ」では「守」⇒「破」⇒「離」の3段階。
ちなみに「守」⇒「破」⇒「離」には以下の説明が加えられています。
「守」・・・師に決められたとおりの動き
「破」・・・「守」を基本に自分なりの応用を加える
「離」・・・形にとらわれず、自由な境地に至る(経営もしくは独立)
最後に・・・。
「私たちは努力を積み重ねる秀才型を目指すべき。天才と秀才は成長のスピードこそ違えど、手にする果実の大きさにおいて天才が勝つとは限らない。そして秀才になるチャンスはすべての凡人にある」
本書の中で、良いなぁと思ったのがこの一文でした。
【目次】
第1章 「自分らしさ」の罪
第2章 個性が「孤性」になる悲劇
第3章 会社の「歯車」となれ
第4章 ビジネス書は「まえがき」だけ読め
第5章 この「ウソ」がサラリーマンをダメにする
第6章 「クレバーな社畜」がベストの選択
終章 運、縁、恩
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