この日もmx25hさんの観測所での撮影の一枚である。前日の1月3日は少し雲が多くて流星撮影のみにしたので、この日は暗くなる前に準備をして、暗くなって早々に撮影を始めた。
そんな訳で、この夜の最初のターゲットは、もうそろそろ、西に傾きかけて厳しくなって来ているM74を撮影して見た。
【↑M74 うお座の渦巻き銀河】
Vixen SuperMirror R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍 GPE赤道儀+AL90
SkySencer2 PowerShot S90+CHDK F:2.0 f=6mm コリメート法
35mm版換算2240mm相当 合成F3.7 ISO:3200 S:128秒x12枚
撮影日:2014/1/04 20:06-21:53 撮影場所:山梨県北杜市
Registaxでコンポジット→FlatAideでFlat補正→Gimpで55%トリミング
トーンカーブ/サイズ調整→NeatImageでノイズフィルタリング
M74は、うお座の渦巻き銀河で、見かけの大きさが、10分角で、明るさは9.2等である。直径は、10万光年と我々の天の川銀河と同じぐらいの大きさが有る。
ただ銀河を真上から見たフェイスオン銀河の為、9.2等でもあまり明るくなく、眼視でも探すのに苦労をする天体である。おかげで、前回、前々回と撮影してもかなり淡くしか写っていなかった。
前々前回は、明るさ重視で15mmF2.0で写したので、その時の方がいくらか腕の写りは良かったのだが、今回は、暗い空のお陰も有って、P2フィルターを外して2分露出の結果、だいぶ淡い腕の部分が写りこんできただろうか。
それでもまだはっきりと腕の全容を写す所までは行っていない。
今回から、mx25hさんの薦めも有って、NeatImageを使ってみた。NeatImageのお陰で、トーンカーブ調整で持ち上げた時に出た背景のノイズが目立たなくなったのだが、同時に銀河の腕の構造が少しぼやけるので中々使い加減が難しい。画像を縮小する前にかけた方が、構造をはっきり残せるかと、色々と試してみたが、縮小時に再びノイズが目立つように成る為、最終的には、縮小した最後の画像にかけた方が、見た目は良さそうであった。
いずれにしても、メシエ天体の中でもかなり暗い方で、なかなか手強い対象である。
2014.1.4(2/8)
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