前回の王ヶ頭(美ヶ原高原)移動で壊れてパワーが出なくなったFT-817。これが無いとSOTAでHF運用が出来ないので、自分で修理してみた。

先ずは、上下のフタを外して、PA部の基板を見てみるが、見た限りでは、焼損は見当たらない。

↑写真右上の、3mmのビス2本で止まっているのがファイナルだが、ファイナルトランジスタは無事の様だ。
においをよく嗅いでみると、写真の右下の方で一番強く匂う。
何となく、左下のトリマコンの丸い部分が変色している様な気もするが、元の色を良く見ていないのではっきりしない。

↑赤丸のビス8本を外し、背面Mコネにつながる半田付けを取り、フレキコネクタ、左下の同軸ケーブル2本を抜いてPA基板を取り出す。

この時、PA基板への電源供給の3pinが長く突き出ていて、ピンがしなりながら抜けて来る。

どうやら、先に上側のメインユニット基板を外してからPA基板を外すのが正解の様だった。

半田面を見ると有りました!しっかり燃えてる部品が!!
↓

サービスマニュアルで調べると、2m用の送受切替回路のダイオードD3003で、今はなきルネサスのHSU277だ。
送受切替回路のダイオードスイッチとして使ってるので、VSが立った時に、負荷側のインピーダンスが50Ωからずれた事により、送信時(ダイオードオン時)に50Ωで整合させてる切替回路のフィルターのインピーダンスがずれる事により、ダイオードスイッチの電力負荷が大きくなって壊れたのかなと予想してみる。
この部品、昔設計していた無線機にも使っていたので、昔の職場に行って部品が無いか聞いてみたが、残念ながら10年以上前の話なのでもう実験用部品も残ってなかった。

ネットを探すとAliExpress でやっと妥当な値段の物を見つけたので発注したが、届くのは3週間以上先かな、、、
他に使えそうな代用品は無いかと秋葉のショップの通販を調べると、マルツで何とか使えそうなBA891を見つけたので、発注しておいた。

どちらにしても、部品到着には、少し時間が掛かる。
そこで手持ちのジャンク基板に使える部品は乗ってないかと調べてみる。

↑
有りました、有りました。
CD124/126辺りが、1SS356でなんとか使えそう。(写真は既にCD124を取り外し済み)
でも少しオン抵抗がオリジナルより高いからちょっと不安は残るが、取り敢えず他には無さそうなので、これを使ってみる事にする。

↑
燃えた部品を取り外してみると、基板も焦げてるし、パターンも浮き上がっている。
普通にメーカー修理なら、基板交換されちゃうレベルかな、、、、

↑
炭化してしまった基板を削り取り、一回り小さい部品が付く様に、スルーホールのレジストを削る。

↑
ジャンクから外したダイオードを取り付ける。
後は元どうリ基板を組み付けて組み立てるだけ。
ファイナル裏のシリコングリスには、CPU用の少し熱伝導の高いグリスを塗って組付けた。
↓

多少は効果あるかな?かなり高かったけど、、、
と言う事で、元通り組み立てて、送信試験。
↓

無事に5W出る様になったが、連続運用にちょっと不安が残るかな、、、
もう少しオン抵抗が低くて、耐電力の高い物が有ればいいんだが、、、
高耐電力の物は基本的に電流を流さないとオン抵抗が下がらないから、今の回路では流せて20mAが良い所だから難しいか?
まあ、ボチボチ探してみるかな、、、
2018.11.18 (11/20 UP)

先ずは、上下のフタを外して、PA部の基板を見てみるが、見た限りでは、焼損は見当たらない。

↑写真右上の、3mmのビス2本で止まっているのがファイナルだが、ファイナルトランジスタは無事の様だ。
においをよく嗅いでみると、写真の右下の方で一番強く匂う。
何となく、左下のトリマコンの丸い部分が変色している様な気もするが、元の色を良く見ていないのではっきりしない。

↑赤丸のビス8本を外し、背面Mコネにつながる半田付けを取り、フレキコネクタ、左下の同軸ケーブル2本を抜いてPA基板を取り出す。

この時、PA基板への電源供給の3pinが長く突き出ていて、ピンがしなりながら抜けて来る。

どうやら、先に上側のメインユニット基板を外してからPA基板を外すのが正解の様だった。

半田面を見ると有りました!しっかり燃えてる部品が!!
↓

サービスマニュアルで調べると、2m用の送受切替回路のダイオードD3003で、今はなきルネサスのHSU277だ。
送受切替回路のダイオードスイッチとして使ってるので、VSが立った時に、負荷側のインピーダンスが50Ωからずれた事により、送信時(ダイオードオン時)に50Ωで整合させてる切替回路のフィルターのインピーダンスがずれる事により、ダイオードスイッチの電力負荷が大きくなって壊れたのかなと予想してみる。
この部品、昔設計していた無線機にも使っていたので、昔の職場に行って部品が無いか聞いてみたが、残念ながら10年以上前の話なのでもう実験用部品も残ってなかった。

ネットを探すとAliExpress でやっと妥当な値段の物を見つけたので発注したが、届くのは3週間以上先かな、、、
他に使えそうな代用品は無いかと秋葉のショップの通販を調べると、マルツで何とか使えそうなBA891を見つけたので、発注しておいた。

どちらにしても、部品到着には、少し時間が掛かる。
そこで手持ちのジャンク基板に使える部品は乗ってないかと調べてみる。

↑
有りました、有りました。
CD124/126辺りが、1SS356でなんとか使えそう。(写真は既にCD124を取り外し済み)
でも少しオン抵抗がオリジナルより高いからちょっと不安は残るが、取り敢えず他には無さそうなので、これを使ってみる事にする。

↑
燃えた部品を取り外してみると、基板も焦げてるし、パターンも浮き上がっている。
普通にメーカー修理なら、基板交換されちゃうレベルかな、、、、

↑
炭化してしまった基板を削り取り、一回り小さい部品が付く様に、スルーホールのレジストを削る。

↑
ジャンクから外したダイオードを取り付ける。
後は元どうリ基板を組み付けて組み立てるだけ。
ファイナル裏のシリコングリスには、CPU用の少し熱伝導の高いグリスを塗って組付けた。
↓

多少は効果あるかな?かなり高かったけど、、、
と言う事で、元通り組み立てて、送信試験。
↓

無事に5W出る様になったが、連続運用にちょっと不安が残るかな、、、
もう少しオン抵抗が低くて、耐電力の高い物が有ればいいんだが、、、
高耐電力の物は基本的に電流を流さないとオン抵抗が下がらないから、今の回路では流せて20mAが良い所だから難しいか?
まあ、ボチボチ探してみるかな、、、
2018.11.18 (11/20 UP)
DPGさんの817も無事に復活できた様で何よりです。
Antスイッチが先にやられて、VSWRが立ってファイナルを壊したと言う可能性も十分考えられますね。817は良くファイナルが飛ぶと聞いているので元々ファイナルのプロテクションが弱いのですかねぇ、、、