眠むの木の今週のひとこと

京都の布団屋のブログです
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お饅頭のようなアンコの入ったお布団…

2006-05-02 19:02:51 | お知らせ
布団(ふとん)って綿(わた)を何層にも重ねて、生地(縫い側)の中に入れる?いや生地で包み込んだ形の物です。実際に敷ふとんの場合、眠むの木の実店舗でもシングルサイズで、1枚5,000円前後から20,000円前後まで価格にも大きな幅があります。もちろんもっと安いのからもっと高額なものまで、ありとあらゆる商品が販売されています。

基本的には同じ生地で同じサイズのお布団をお作りしても、中に入れる「わたの質」によって価格は大きく変わります。

こちらにご説明のページをアップいたしました。一度ご覧下さい。
http://www.e-nemunoki.com/watakurabe.htm

何でもそうですが、もちろん良い物が安いに越した事はございません。

ただ問題は、お布団の場合、生地に包み込まれてしまっている為に、消費者の皆様には、中わたの良し悪しを見分ける事は殆ど出来ないと言えるでしょう。

正直な話ですが、私たちの様に長年この業界に携わっている者でも、生地がかかっている場合には、触感である程度の判断は可能ですが、綿の品質等を完璧に言い当てると言う事は無理だと思います。

先日もご近所に引越しをされてこられたS様から仕立て直しのご注文をお受けし、回収に伺いました。一通りのご説明の後、中わたのチェックをしたところ。下の写真ような状態でした。



----外から見ればきれいな敷ふとんですが----



---生地の中、一皮開ければ…黒いわた----

まるで「お饅頭のあんこ」状態です。外側は白いのですが中は真っ黒。もちろんお饅頭の場合は、黒い「あんこ」がそこそこ多いほど評判が良いのですが、お布団の場合は、全く良くない事です。

S様は、大変おどろかれて「どうしてこんなになってるの?」とのご質問。「眠むの木」として、大変返答に困りました。というのは、S様がその「敷ふとん」をお買い上げになった時の経緯が僕には判らないからです。

まさか「特価品を買ったでしょう…」なんて言えないですよね。その場で見ていたわけではありませんから。

買われた時点で、販売したお店がその内容を説明し、S様が了解した上の取引では、そんなに問題は大きく無いかもしれません。ただ、その時点で商品の内容を充分に説明しないで販売した場合は、お店側のミスですし、また故意に説明しなかった場合は明らかに大きな問題です。

布団屋のオヤジとしては、頻繁に買い換える物でもない「寝具」を買われる時、特に質の良い睡眠の決め手となる「敷ふとん」をお買い求めの際は、信頼のおけるお店で、時間をかけて充分に説明を受け、納得してお買い求めいただきたいと思う毎日です。

「睡眠」は日々の健康の基本ですから…。
そんな訳で、「眠むの木」のお店では寝具に関する説明が、少しだけ(?)長くなってしまいます。 ご了解のほど…
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