当店ホームページより冒頭の文章を抜粋して投稿いたします。
羽毛布団の選び方について京都「眠むの木」からひと言…
2014年の年初から羽毛布団の状況
ページの初めから問題発言の感がありますが2014年春~、また今後しばらくの間において羽毛布団業界は、少し大変です。
原因は、やはり原料となる水鳥の原毛の異常とも言える高騰と言いきれます。
2012年後半からヨーロッパの最前線で飛び交っていた情報が現実となりました。
詳細に関しましては、こちらにヨーロッパの羽毛市場の動向をお書きしていますのでご参照ください。
★2014年5月に入ってふと目にした記事があります。「中国の鳥インフルエンザも終息に向かい、ダウンの価格も安定しつつある…」云々。
単純に「生産量」としての数字だけで捉えた場合、ある意味間違いではありませんが、良質の羽毛原料の状況とは隔たりがあります。
羽毛布団業界の現場以外の方の記述であると思いますが、
消費者の皆様に羽毛布団/ダウンの基本、正しい情報をご理解いただきたい思いも有り、
まず「眠むの木」の文責で下にお書きします。
ダウンの機能を左右するのは、水鳥の品種と飼育期間、加えて飼育された地域の気候です。
中国を含め東南アジア地域、もちろんヨーロッパも同様ですが、飼育期間90日前後までのダックの若鳥から得た羽毛には、
未熟なスモールフェザーやフェザーも混入します。
若鳥から採取された羽毛の未熟な羽軸(スモールフェザー・フェザーのストロー状の軸)の中には、
成長に必要な栄養組織分等が残留しているのです。
羽軸の表面の汚れは洗い流されても、内側まで洗浄が及ばないため、
羽毛布団に仕上がった後「におい」や他の良くない問題が発生する可能性が非常に高くなります。
その様な若鳥のダウンの生産量も含まれるデータ数量は上昇に転じたと言えます。
ただし、私どもプロショップ/京都「眠むの木」が探し求めて全国のユーザーの皆様にご提案するダウンは、
決してそのような未熟なダウンでは無く、充分に大きく育った水鳥/グースやダックから得られる成熟した良質のダウンなのです。
飼育期間が長くまた、大きく育った水鳥から得られる成熟したダウンはもちろんですが、
スモールフェザーにいたっても、身体が大きく成長するに従い羽軸の中の成長組織が身体に取り入れられるため羽軸の中は空洞となり、
「におい」のリスクは、全くといっていいほど無くなるのです。
その事は、ユーザーの皆様も、羽毛布団の知識としてご記憶いただきたいのです。
まさに数字だけではなく、正しい情報・知識を得ていただきたいと存じます。