絵本とおはなしと子ども英語♪ゆったり・まったり・ドキドキしよ♪

「昔むかしあるところに」今ではない此処ではない別の世界へ。
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かいじゅうたちの いるところは 現世界

2016年06月04日 | 絵本で子育て

http://www.ehonnavi.net/sp/sp_ehon00.asp?no=537&spf=1

〝ある晩 マックスは オオカミのぬいぐるみを着ると〟

〝いたずらを 始めて〟

〝大あばれ〟

〝おかあさんは おこった 『この 怪獣!』〟

〝とうとう マックスは 夕ご飯ぬきで しんしつに ほうりこまれた〟

****. ****. ****.

モーリス・センダック 作
『かいじゅうたちのいるところ』

の、始まりの一節です。

訳は、神宮輝夫さん。読みやすいように一部の仮名を漢字にして紹介しました。

有名な絵本ですから多くの方がご存知でしょう。

主人公の男の子マックスは、その晩
何故か腹の虫が治まらず暴れた。
お仕置きで閉じ込められた部屋は
見る見るうちに森となり
海まで出現、
マックスの船が彼を迎える。

こうして男の子は怪獣の世界に行きます…




昨日のことです。無事、発見・保護されました。
日本という国の北海道で
お仕置きで森に取り残された七才の男の子が
大人たちが全力で探しても1週間見つからず
ニュースは外国まで伝わり世界の心配事となっていました。

捜索隊の本拠地の小屋で見つかりました。
(いちばんバカなのは おとなだ)

真っ暗な森の道をどうやって切り抜け、たどり着いたのか、現実に起きたことは大人の想像を超えていました。

こども時代を過ぎると忘れてしまうけれど、

誰でもみんな、危ういこどもの時がありました。

庇護する親も、ハラハラしながら、迷い道を行きつ戻りつしながら、こどもを大きくしました。

ちょっとの一瞬の判断ミスが重なれば…
一歩違えば真逆の不幸が口を開けてる…

どんなに心細い七日間だったか、男の子も
両親も。

男の子のイタズラの果てに現れた怪獣たち、
夜の森が、
彼を安全なところまで導いてくれたのは幸運としか言いようがない。
Yくん、よくぞ乗り越えました。

再び温かい
〝だれかさんのところ〟に戻れて
〝ほかほかと 温か〟い、ご飯と愛にありつけて
本当に良かったことでした。

こどもの気持ち、親の仕打ち。
私も自分自身や、我が子の幼かったときを振り帰り、様々な後悔と
ゾッとするような危うさとともに
思い返されました。

みんなある。誰にだって危うさと紙一重。
有難いラッキィが護ってくれただけ。

第三者の口で厳しく言わないでね。

親子を応援する気持ちでいっぱいですよ。
もちろん全国の、世界中の、親子さんを応援する気持ちですよ。
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