・子どもがはじめてであう絵本 0才から どうぶつ【3冊セット】/ディックブルーナ
・きゅっ きゅっ きゅっ/林明子
どちらも福音館書店
お孫さんのお誕生祝にプレゼントする絵本選びをお手伝いしました。
春のちょうどその頃に書いた<こだまつうしん>です。
春はこんなにも短いのか⁈ とおどろく間に、緑の草花はどんどん伸び、小鳥たちは歌い飛び交い、日射しは強く空気は密になり、もう夏の気配です。みなさんは新学期・新生活が始まって大忙しの日々でしたか? 連休はゆっくりされていますか、それとも全力で遊んでいるかな? <ココロのリフレッシュ>には、絵本を開くのもおすすめですよ❤︎
動く本たち:
店主あっこちゃんの周りでは、本たちがのびのびと物語を表現しています。動く本たちのことをレポートしましょう。
★3びきのくま★ ロシア民話
トルストイ 再話 バスネツォフ 絵
小笠原 豊樹 訳 福音館書店
森の中で暮らしているクマの家族の、名前がフルネームで紹介されます。ロシア名ですから目にも耳にも私たちには目新しく、そこを面白がって子どもたちは難しい名前なのにすぐにおぼえてしまいます。名前を覚えるって、大事なことですよね。覚えることは関わりとなり、もうよその他人ではなくなります。クマたちに親しみを持って物語の森に入るようです。このクマ家に迷い込む女の子には、名前がないんです。ロシアの森に来た、小さな自分たちのように姿が重なるかもしれません。装丁の緑深い色は夏の森らしく、クマたちや女の子、家の中は明るい色使いで、外国作品の魅力がたっぷり。 同じ筋書きの語り伝えの昔話がイギリスにもありますが、迷い込むのはおばあさん、クマたちにも名前はありません。お国柄の違いが出ているのかと興味深いところです。
★てぶくろ★ ウクライナ民話
ラチョフ 絵 内田 莉莎子 訳
福音館書店
英語教室にて読み聞かせの時、ウクライナ民話のところから始めるから小さなひとたちはそこから覚えていました。このお話で改造するてぶくろのお家を楽しんで、ごっこ遊びして1時間を過ごしました。こちらは雪に埋もれた冬の森。てぶくろにもぐり込んだ動物になって延々と暮らして遊んだのです。
ロシアとウクライナの、これら代表的な民話絵本は絵もことばも美しく、味わえば文化の香りがして、人の触れ合いが身近に感じられます。そこで戦い殺し合うなんて誰も望んでいなかったのに。私はやはり、平和を伝えたいと強く思い、3月の図書館での絵本講座では急きょ予定を変え、この2作品を柱にしたのでした。
英語版「てぶくろ」"THE MITTEN" ラボ教育センター
★おさるとぼうしうり★
エズフィール・スロボドキーナ 作 絵
松岡 亨子 訳 福音館書店
まさか戦争がはじまるなんて思いもしない、2月初めにラジオで紹介しました。作者はロシア生まれのアメリカ人なのです。燕尾服を着た紳士の帽子売りが頭の上に帽子を重ねて背筋を真っ直ぐ伸ばして売り歩く姿がひょうきんで、それでいて上品なのが楽しい。子どもたちがお猿の真似をして大喜びする絵本です。
★わたしのろばベンジャミン★
ハンス・リマー 作 オスベック 絵
松岡 亨子 訳 こぐま社
作者の住むギリシャのロードス島なのでしょうか、爽やかな風が感じられるのどかな風景の写真絵本です。女の子とパパが、迷い犬ならぬロバを、連れて帰るんですよ。写真なので女の子の表情がリアルで、すぐそばにいるみたいに親しみを感じます。
★ハナはへびがすき★
蟹江 杏 作
福音館書店
昨年発刊の新しい絵本です。版画家の色彩細やかな絵柄がおしゃれで目を引き、春の桶川お花見マルシェで手に取られた方に、ヘビがこんなに美しいなんて新発見、主人公のハナの「好き」って気持ちが伝わって元気がもらえると、おすすめすると、お供にしてくださいました。
おさる、ベンジャミン、ハナも、絵本講座のリストに入れました。
(4月3日お花見マルシェにて)
★みどりののはらであそぼうよ★
ワッデル 作 ファース 絵
山口 文夫 訳 評論社
野原がまだまだ霜柱で固まっていた冬の時期に選びました。走り出すコリー犬、茶色いウサギの姿が生き生きと躍動してみえたのです。ペットたちとの心の交流があたたかく描かれています。ブックアパートメント太原堂で、英語絵本を置かれている棚オーナーさんが「うちの子にそっくり」と連れ帰ってくださいました。私が読みライブをする『きょうはみんなでクマがりだ We’re Going on a Bear Hunt 』と同じ翻訳者さんの作品なんです。ことばも好きでした。
★ばらいろのかさ★
アメリー・カロ 文
ジュヌヴィエーヴ・ゴドブー 絵
野坂 悦子 訳 福音館書店
作者の方が、フランス語で読み聞かせをするYouTubeを拝見して、ことばがわからないのに耳に心地よく、絵で物語にひきこまれました。
胸がキュンです。思春期の子や、大人におすすめ。
さてまた、草はらに戻って。小さな野ネズミたちが花や草の実で様々な綺麗でオシャレなものを作るお話。エノコログサも、野ブドウもドクダミも今もりもりと生えてきているいま、あれこれ真似して作りたくなりますよ。
★野ねずみきょうだいの草花あそび 初夏から秋まで★
相澤 悦子 作 絵 長谷川 直子 絵
福音館書店
そのほか、初めてのお孫ちゃんにプレゼントする絵本を選ばせていただきました。息子さんが幼い時に読み聞かせた絵本を送ってと、頼まれたのだそうです。ボロボロだからと、それは買い替えて、違う絵本も組み合わせてとのリクエストでした。それはまた次回のおたよりで。
ということで、冒頭・見出し画像のプレゼント用絵本たちになります。
次号のこだまつうしんはここから書くことになるのね。
・きゅっ きゅっ きゅっ/林明子
どちらも福音館書店
お孫さんのお誕生祝にプレゼントする絵本選びをお手伝いしました。
春のちょうどその頃に書いた<こだまつうしん>です。
春はこんなにも短いのか⁈ とおどろく間に、緑の草花はどんどん伸び、小鳥たちは歌い飛び交い、日射しは強く空気は密になり、もう夏の気配です。みなさんは新学期・新生活が始まって大忙しの日々でしたか? 連休はゆっくりされていますか、それとも全力で遊んでいるかな? <ココロのリフレッシュ>には、絵本を開くのもおすすめですよ❤︎
動く本たち:
店主あっこちゃんの周りでは、本たちがのびのびと物語を表現しています。動く本たちのことをレポートしましょう。
★3びきのくま★ ロシア民話
トルストイ 再話 バスネツォフ 絵
小笠原 豊樹 訳 福音館書店
森の中で暮らしているクマの家族の、名前がフルネームで紹介されます。ロシア名ですから目にも耳にも私たちには目新しく、そこを面白がって子どもたちは難しい名前なのにすぐにおぼえてしまいます。名前を覚えるって、大事なことですよね。覚えることは関わりとなり、もうよその他人ではなくなります。クマたちに親しみを持って物語の森に入るようです。このクマ家に迷い込む女の子には、名前がないんです。ロシアの森に来た、小さな自分たちのように姿が重なるかもしれません。装丁の緑深い色は夏の森らしく、クマたちや女の子、家の中は明るい色使いで、外国作品の魅力がたっぷり。 同じ筋書きの語り伝えの昔話がイギリスにもありますが、迷い込むのはおばあさん、クマたちにも名前はありません。お国柄の違いが出ているのかと興味深いところです。
★てぶくろ★ ウクライナ民話
ラチョフ 絵 内田 莉莎子 訳
福音館書店
英語教室にて読み聞かせの時、ウクライナ民話のところから始めるから小さなひとたちはそこから覚えていました。このお話で改造するてぶくろのお家を楽しんで、ごっこ遊びして1時間を過ごしました。こちらは雪に埋もれた冬の森。てぶくろにもぐり込んだ動物になって延々と暮らして遊んだのです。
ロシアとウクライナの、これら代表的な民話絵本は絵もことばも美しく、味わえば文化の香りがして、人の触れ合いが身近に感じられます。そこで戦い殺し合うなんて誰も望んでいなかったのに。私はやはり、平和を伝えたいと強く思い、3月の図書館での絵本講座では急きょ予定を変え、この2作品を柱にしたのでした。
英語版「てぶくろ」"THE MITTEN" ラボ教育センター
★おさるとぼうしうり★
エズフィール・スロボドキーナ 作 絵
松岡 亨子 訳 福音館書店
まさか戦争がはじまるなんて思いもしない、2月初めにラジオで紹介しました。作者はロシア生まれのアメリカ人なのです。燕尾服を着た紳士の帽子売りが頭の上に帽子を重ねて背筋を真っ直ぐ伸ばして売り歩く姿がひょうきんで、それでいて上品なのが楽しい。子どもたちがお猿の真似をして大喜びする絵本です。
★わたしのろばベンジャミン★
ハンス・リマー 作 オスベック 絵
松岡 亨子 訳 こぐま社
作者の住むギリシャのロードス島なのでしょうか、爽やかな風が感じられるのどかな風景の写真絵本です。女の子とパパが、迷い犬ならぬロバを、連れて帰るんですよ。写真なので女の子の表情がリアルで、すぐそばにいるみたいに親しみを感じます。
★ハナはへびがすき★
蟹江 杏 作
福音館書店
昨年発刊の新しい絵本です。版画家の色彩細やかな絵柄がおしゃれで目を引き、春の桶川お花見マルシェで手に取られた方に、ヘビがこんなに美しいなんて新発見、主人公のハナの「好き」って気持ちが伝わって元気がもらえると、おすすめすると、お供にしてくださいました。
おさる、ベンジャミン、ハナも、絵本講座のリストに入れました。
(4月3日お花見マルシェにて)
★みどりののはらであそぼうよ★
ワッデル 作 ファース 絵
山口 文夫 訳 評論社
野原がまだまだ霜柱で固まっていた冬の時期に選びました。走り出すコリー犬、茶色いウサギの姿が生き生きと躍動してみえたのです。ペットたちとの心の交流があたたかく描かれています。ブックアパートメント太原堂で、英語絵本を置かれている棚オーナーさんが「うちの子にそっくり」と連れ帰ってくださいました。私が読みライブをする『きょうはみんなでクマがりだ We’re Going on a Bear Hunt 』と同じ翻訳者さんの作品なんです。ことばも好きでした。
★ばらいろのかさ★
アメリー・カロ 文
ジュヌヴィエーヴ・ゴドブー 絵
野坂 悦子 訳 福音館書店
作者の方が、フランス語で読み聞かせをするYouTubeを拝見して、ことばがわからないのに耳に心地よく、絵で物語にひきこまれました。
胸がキュンです。思春期の子や、大人におすすめ。
さてまた、草はらに戻って。小さな野ネズミたちが花や草の実で様々な綺麗でオシャレなものを作るお話。エノコログサも、野ブドウもドクダミも今もりもりと生えてきているいま、あれこれ真似して作りたくなりますよ。
★野ねずみきょうだいの草花あそび 初夏から秋まで★
相澤 悦子 作 絵 長谷川 直子 絵
福音館書店
そのほか、初めてのお孫ちゃんにプレゼントする絵本を選ばせていただきました。息子さんが幼い時に読み聞かせた絵本を送ってと、頼まれたのだそうです。ボロボロだからと、それは買い替えて、違う絵本も組み合わせてとのリクエストでした。それはまた次回のおたよりで。
ということで、冒頭・見出し画像のプレゼント用絵本たちになります。
次号のこだまつうしんはここから書くことになるのね。