『雉はじめて鳴く』というお芝居を観てきました(劇団俳優座)。
私が訳した『オズ』を演じてくださったご縁で観せて頂いている、山下裕子さんが校長先生役。
そう、学校が舞台となった作品でした。
家庭で母親に虐げられ疲れ果てた高校生と
彼に寄り添おうとする担任の女性教師、
周りの教師たち、
同級生たちを描いていました。
これは現代の高校生?
いや何かもっとずっと古い、
四十年とか前かもしれない?
そんな気にとらわれながら観ていました。
学校や家庭って、私のときと
私が産んだ子どものときと
そして今と、
あまり変わらないかも。
変わりばえしないかも。
世の中はこんなに様変わりしているのに
旧態依然であるのだ。
学校というか、大人と子どもの関係性が。
本当は大人もひとりの小さな人。
子どもは強く光っているのだ。
主人公の少年が学校を
「ひなん場所」と表現していたのが心に残りました。
心を寄せ合う人たちがいる場所のことだよね。
そんな場所でありたい、作りたいと思ってまたスタートする令和2年です。
雉はじめて鳴く、という語は
古代中国で考案された、季節をあらわす「七十二候」の一つで、1月15日〜19日頃を指すそうです。雄のキジが求愛の鳴きを始めること。
冬の寒さが厳しくなる頃に愛を求めるのね。
さてさて
私が毎日のように歩活をして会いに行く
白鳥たちも鳴いています。
クワァー
…とね。