日曜日の深夜・・・正確に言うと月曜日・・・未明・・・
うっとおしいほどに梅雨の雨はしつこく・・・蒸し暑い空気を内包したままに降り続く。客が一人もいないカウンターの右端の席に座り・・・私は一人・・・ぼんやりと閉店時間を待っている。
BGMはNHKのラヂオ深夜便。突然にドアが開きムっとする空気と一緒に・・・その人は立っている。
「まだ、よろしい」・・・語尾が少しだけ上がっている。
「どうぞ、まだ・・・降ってます?」
「ええ、少しだけ・・・」
「よかったらお使いください」タオルなんかを差し出してみる。
それをまったく無視するかのように囁く・・・
「マティーニ」・・・すべてを察する。
月曜日にちょっとだけ早めに店を開ける。
気取った仕草でグラスなんかを拭いてみる。開店したばかりだと言うのに・・・外の空気そのままに澱んでしまう店内。
「梅雨だからな・・・」言い訳を独り言を・・・ようやく吐き出す。
すーっと・・・音もなくその男の人は入り口に立ち・・・ニッカボッカの腿の部分をはたく。地下足袋は12枚コハゼ・・・しっかりと脚半も巻いている。
「よろしいでしょうか、こんな格好でも・・・」
「もちろんです」「何にしましょう」
「マティーニ」慎重に丁寧に作ってみる。
ひと息に飲み干す・・・1000円札がカウンターに残り誰もいない。
「さぁ~てBGMはザ・バンドのウエイトか・・・」
梅雨の夜の夢・・・・・粘るように醒めない。
うっとおしいほどに梅雨の雨はしつこく・・・蒸し暑い空気を内包したままに降り続く。客が一人もいないカウンターの右端の席に座り・・・私は一人・・・ぼんやりと閉店時間を待っている。
BGMはNHKのラヂオ深夜便。突然にドアが開きムっとする空気と一緒に・・・その人は立っている。
「まだ、よろしい」・・・語尾が少しだけ上がっている。
「どうぞ、まだ・・・降ってます?」
「ええ、少しだけ・・・」
「よかったらお使いください」タオルなんかを差し出してみる。
それをまったく無視するかのように囁く・・・
「マティーニ」・・・すべてを察する。
月曜日にちょっとだけ早めに店を開ける。
気取った仕草でグラスなんかを拭いてみる。開店したばかりだと言うのに・・・外の空気そのままに澱んでしまう店内。
「梅雨だからな・・・」言い訳を独り言を・・・ようやく吐き出す。
すーっと・・・音もなくその男の人は入り口に立ち・・・ニッカボッカの腿の部分をはたく。地下足袋は12枚コハゼ・・・しっかりと脚半も巻いている。
「よろしいでしょうか、こんな格好でも・・・」
「もちろんです」「何にしましょう」
「マティーニ」慎重に丁寧に作ってみる。
ひと息に飲み干す・・・1000円札がカウンターに残り誰もいない。
「さぁ~てBGMはザ・バンドのウエイトか・・・」
梅雨の夜の夢・・・・・粘るように醒めない。
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