so far, not so bad

"unselfconsciousness"

tradねぇ

2019-11-24 14:27:10 | 買ったもの

傘の「手元」が抜けてしまった。「ハンドル」とも言うらしい。傘をさす時に手で持つ部分のこと。

「下はじき」(閉じた時に使う留め金)が「手元」に対してずれているような気がしていたが、折りたたみ傘みたいに実はねじ状だったりして、なんてのんきに思っていたら、閉じて手に持っている時に本体がすっぽりと抜け落ちてしまった。「手元」だけを見ていると、なんか某リンゴ印の会社のワイヤレスイヤホンのように、あるべきものがそこに無いような気がしてちょっとそわそわしてしまう。

一つ前に買った傘は、いいものを長く、と、ちょっとお高いのを選んだ。でも五年ほど使ったらさすがに雨も弾かなくなり、「露先」を留める糸も何度もほつれて縫い直していたら生地もボロボロになってしまったので、布地の部分を張り替えてもらうべく修理に出した。すると「約四~五か月みておいてください」との連絡が。週単位なら折りたたみ等でしのごうかと思っていたのだが、そんなに長いんだったらちょっと困る。という事でもう一本、長い傘を買ったのだった。

どうせ買うなら「いいもの」とまで行かなくても、そこそこの物をと思って買ったのが新しい傘。以前ジャンプ傘を持っていて、軽く振ったらクニャッと折れ曲がってしまったので、それ以来「中棒」は木と決めている。だから100円とか300円とかでは買えない。そうこうして選んだものがこの事態。正直、今まで「手元」が抜け落ちたなんてことはなかった。軽くいらつく。

外れた部分を良く見てみる。傘屋ではないので本当のところは分からないし、そもそもマイナス方向からの視点である事は先に書いておく。

「手元」はねじ式なんかではなく、「中棒」が真っ直ぐ刺さっていて、それを接着剤で固定している。「中棒」について「手元」に刺さっていた方から見ていくと、まず木の部分があり、糸が巻いてある部分、そして「露先留」がある。「露先留」は、留める部分は金属製だが、それを「中棒」に固定する部分はプラスチック製。そのプラスチックの部分と糸が巻いてある部分には接着剤の後が残っている。


次に「手元」側。穴を覗いてみる。穴の直径は二段階になっていて、最初は広く、2cm程奥に行くとより狭いものになっていた。(写真では間にもう一つ段があるように見えるが、それは接着剤の塊です。)なるほど、広い方が「露先留」のプラスチック部分と、狭い方が「中棒」先端の木の部分と合うようになっているらしい。そうか、じゃあ、接着剤でも買ってきて固定するか。

・・・、でもなんか変だぞ。

「露先留」のプラスチックの部分は1㎝にも満たない。でも「手元」の口径の広い方は2㎝くらいの深さがある。糸が巻いてあるけど、プラスチックの厚みにも満たず、当然穴を埋められるものではない。良く見ると「露先留」自体を「中棒」に固定するためのものだ。棒の周りには空間がある事になる。
じゃあ、狭い直径の方の穴と「中棒」は、、、緩くてここでは固定されない。止まった感じになるのはプラスチックまで行ってからだ。それにこの部分は厚みの調整はされていないし、そもそも棒側の先端部分は表面がつるつるで接着剤を使った形跡もない。

要するに、「手元」は「露先留」の幅1㎝にも満たないプラスチックの部分だけで固定されていたってこと?!傘ってそもそもそんな作り?

雫を払う時に傘をくるくる回すな、というお達しは知っていて、お作法通りいつも開いたり閉じたりしてバサバサと払っている。それってこういう作りだから?もしそうだとしたらそりゃーしちゃいかんなぁ。雨で濡れて重さが増した布地と骨と、それを回して生じる遠心力がこの一点にかかる訳だからね。


さてさて、どうしたものか。
糸を厚みが出るくらい一杯巻くか、手芸用の両面テープか何かを貼るかした上で、アクリル系の樹脂が入った接着剤で隙間を埋めながら固定するってのが一番良いような気がする。でも接着剤と「露先留」のプラスチック部分との相性が気になるから、そこだけ別の成分の接着剤を使うかなぁ。それかいっそ「手元」全とっかえ。んー、捨てるには惜しい。迷う。

追伸:
布地の張り替えに出した傘は、一か月程度で戻ってきました。新しい傘を買った、すぐ後でした。


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