今年読んだ本のメモ、十あまり一つ。
ここ二、三か月少々忙しかった。ちょっとした節目を迎えたこともあったが、そんな大したものでもなく、結局のところあれこればたばたとしていていつの間にか師走になっていたという感じ。
さて。
56. ラプラスの魔女 /東野圭吾(著)
ラプラスと聞いて物理学を思い出すかガンダムを思い出すかというと後者だったりするのは自分だがこれは前者のお話。この人の作品は悪意に踏み込むタイプの物が多いが、これはそんな感じでも無くて割と好き。
57. 泥棒は抽象画を描く /ローレンス・ブロック(著), 田口俊樹(訳) - The Burglar Who Painted Like Mondrian(1983)
Mondrian。知らないです。そんな絵がかかっているような場所にも、なかなか行きません。
58. 泥棒は野球カードを集める /ローレンス・ブロック(著), 田口俊樹(訳) - The Burglar Who Traded Ted Williams(1994)
Ted Williams、名前を聞いたことがあるかな、くらいです。ベーブルースは今年やたら連呼された名前ではありますが、連呼とは関係なく流石にそのくらいは知ってました。日本にも野球選手のカードが入ったスナック菓子がありましたが、何でも金に換えたがるのはアングロサクソン系の悪い所のように思います。
59. ビブリア古書堂の事件手帖 栞子さんと奇妙な客人たち /三上延(著)
どっかの富豪が宇宙に行ったからその元恋人が主演だったドラマを思い出した、という訳では無く、図書館の本棚でふと手に取ったもの。まあ、漫画チックで読みやすいわな。
60. 食堂かたつむり /小川糸(著)
これも図書館の本棚でふと手に取ったのだけど、その本が今年の記念すべき60冊目となった。
作者の名前は良く知らなかったが、実はドラマ化された作品も多い著名な方だった。という事に検索してみて気が付いた。この知識への手軽さは良いというべきかそうでないというべきか。
この人の周囲にはいろんな種類の方がいらっしゃるんだろう。それが当たり前なのかどうかは置いといて、当たり前のように付き合えるといいなとは思う。
61. 星間商事株式会社社史編纂室 /三浦しをん(著)
家人は『風が強く吹いている』を10回は読んだと豪語する。自分は10回までは行かなくとも5回は読んでいる。
これはその手のジャンルの話では無いが、登場人物を赤裸々に描くのはこの人の特徴なのだろうと思う。
* * *
六十冊本を読むというのは以前友人が目標に掲げたことで、自分としては単に乗っかってみただけだった。以前から本を読まない訳では無かったけど、冊数を数えたりそれを目標にしたりはしたことが無くて、実際やってみるとそんなに数はこなしてないんだなという事が分かって、それはそれで「何となくやっていると思っていたけど実際は余りできてなかったこと」として認識できて、ある意味発見ではあった。
水増しもしてないし数をこなすために読み飛ばしたりもしてない。今年は単に本を読むことに多めに時間を割いただけ。ただ、一応目標には届いたので、冊数を数えるのはこれでおしまいにします。来年は少々別の事に時間を割こうかな。
という事で。