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届く 初のマクロレンズPentaxM50mmf4(オールド)

2022年05月01日 | カメラ・ビデオ関連
2022年4月26日、クリックしていたPentaxオールド・マクロレンズが届きました。

以前たまたまPentax標準ズームでマクロ機能付きという中古レンズを入手していたのですが、いわゆる「ふつうのマクロレンズ」というのは今回は初めてになります。

(ちなみに先のズームレンズはペンタックスの40-80mmで、80mmにした時にマクロに切替可能なタイプでした。手持ちのPentaxはセンサーサイズがAPS-Cのものだけ、なので・・・80mmというのは換算約120mm!となります。望遠レンズです。 それはそれで植物園などでは便利な焦点距離なのかもしれませんが、APS-Cで80mmマクロというのは一般的に使いづらい!という個人的印象です。 例えば、食事でお店のテーブルの上の撮影!となると、立ち上がって、椅子を脇にのけて、通路に後退りしてからでないと、目の前の料理を撮影できない!・・・とか(^-^;) )


 
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上の写真、どちらもPentaxの50mmレンズになります。右のレンズは一般的な標準50mmレンズ、最つえい最短距離は45cmです。 カメラに取り付けてあるのがマクロ50mmレンズで、撮影最短距離は23cmです。

どちらも「無限遠」、遠い所にピントの合う状態では、外見が同じように見えますが、一番手元の被写体にピントを合わせようとピントリングをクルクルましていくと・・・・

 
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45cm先の撮影と, 眼の前23cmの被写体を撮影する時では、同じ50mmレンズといっても、その長さがずいぶん違ってきます。

手持ちのCanonカメラは、センサーサイズがフルサイズ(フィルムと同様35mm)なので、マクロ撮影用のレンズはキャノン用のものがいいなあ、と思っていたのですが、たまたま今回、ふっと目にしたマクロレンズがPentaxでした。

これは個人的事情なのですが、我が家のキャノンはCanon EOS5Dです。初代です。2005年のカメラです。・・・なので、背面液晶にプレビュー機能がまだ装備されていない時代のカメラです。

これは接写撮影で部妙なピント合わせが必要な場面でも、<背面液晶に拡大表示させて、それを見ながら正確にピント合わせ>・・・が不可能なCanon EOS5Dなのです。

それよりは、センサーサイズはAPS-Cだけれども、PentaxK-5というカメラでは、ピント合わせの時に背面液晶にプレビュー機能を利用して、ピント合わせの拡大画面表示が実現するカメラなので、「接写、マクロ撮影の時はPentaxK-5を使うことにしよう」と、Pentaxマクロレンズを選択して、購入しました。



◯届いたばかりのPentaxマクロレンズを加工

実際、4月26日、レンズが届いて手にとって見ると、外観もきれいですが、そのレンズも撮影に大きく影響するような悪いコンディションではありませんでした。
もともと1970年代後半、大人気だったレンズで、完全なオールドレンズなのですが、実際に試写をしてみても、写真がすりガラス越しのようなことにはなっていませんし、写りに微妙なにじみが発生している様子もありませんでした。

(その後、電子基板や配線などのまったくない、内部はスカスカの簡単な構造なので、ささっ分解し、手の届く範囲で内部のレンズ表面をクリーニングしましたから、即実用可能なマクロレンズとなりました)

・・・で、ほんの1,2日、思った以上に具合のいいPentaxマクロ50mmレンズを試写しているうちに、
「 フルサイズセンサーで、このマクロレンズを使うといいよなあ! 」
と、邪心が湧き上がってきました。

そんなこんなで、
純正ボディとなるPentaxK-5に取り付けて使用するつもりだったのですが、もともとフィルム時代(35mm版)レンズなので、同等の大きさのフルサイズセンサーカメラ (我が家にあるのはCanon EOS5Dだけ)で撮影してみたい
!と思うようになってしまい・・・ 連休の始まろうとする4月29日の夜・・・ついつい「金鋸」と「ヤスリ」「ナイフ」を手元に用意して、ゴソゴソレンズ基部の加工を始めてしまいました。

 
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ここまでいくつかCanon EOS5D用にPentaxレンズを加工してきたので、今回の作業は本当に10分もかからない、ちょっとした作業となりました。

・・・で、マウントアダプターを使用して、キャノンEFマウントにPentaxレンズを取り付けます。


 
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・・・ できあがり! (^-^)

ちなみにPentaxカメラボディにも(アダプターを外して)、そのままレンズを装着できますから、Pentaxカメラでも撮影は可能です。

しかも、マクロ撮影ということでピントの合う範囲が狭く、微妙なピント合わせをする場面で、AFオートフォーカスの機能は必要ありませんし、もともとこの1970年代のレンズは、AF機能がなくて、ピントリングをユーザーが回して操作するタイプのレンズです。

レンズ基部のレバーはカメラとレンズの間で絞りをコントロールするためのものなのですが、その飛び出たレバーがあるとCanon EOS5Dに取り付けが物理的に不可能なので、切り落としました。

その結果、Pentaxカメラボディからレンズの絞りに関するさまざまな制御が不可能になります。 しかしながら、マクロ撮影する場合、ピント合わせもマニュアルですが、露出調整も「絞り値はレンズのリングを回して設定」、シャッター速度はカメラ本体側の機能なので、カメラについている操作リングを回して、適切なシャッター速度を選択、設定します。

ということで、上の作業の結果、「もうあとにはもどれない」(その通りなんですが)とはいえ、実際のマクロ接写撮影においては、Canonのフルサイズカメラでも、PentaxのAPS-Cカメラで背面液晶を見ながら微妙なピント合わせをしつつの撮影、と、どちらも現実的には何も問題なく、撮影が可能になっています。

「フルサイズセンサーで精密な接写撮影」が実現するというメリットは、この場合、とても大きい!と個人的には感じています。



◯マクロレンズ PentaxM50mmf4 Macroでの撮影

 
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・・で、みどり色表現の美しいPentaxレンズを、フルサイズセンサーのCanon EOS5Dに取り付けて、試験撮影です。上の写真は普通の50mmレンズと同じような使い方で撮影した写真になります。

それから、ピントリングをグルングルンと回して、接写、クローズアップ撮影が出来るように設定すると・・・・
 
 
   (画像をクリックで拡大写真へ)

結果的に、一本の単焦点レンズなのですが、まるでズームレンズのような使い方が実現します。 

でも、これはマクロレンズです。ズーム機能を盛り込んではいない「単焦点レンズ」なので、すべてのレンズ構成がより美しく精密な描画を実現するために固定されていますから(ピント合わせを除いて)、ズームレンズとはまたひと味も、ふた味もちがった、気持ちのいい写真が実現します。


 
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この上の写真は、接写した時にどのように写っているかを確認するために、マクロ撮影した写真の真中部分だけを切り取り、トリミングして、取り出しています。

Pentaxマクロレンズのガラス越しに、Canon EOS5Dの大きいイメージセンサー(フルサイズ35mm)に結像した写真は、とても精緻なもので、そのことはこのように写真の一部を拡大した時に、とてもよく実感、体感できます。

Canon EOS5Dは2005年の製品で、フルサイズではありますが画素数は、最近現行機種の3000万、4000万、5000万とは違って、1280万画素のカメラです。ですが、それでもセンサー面積の大きいところへ1280万画素がならぶことで、一つ一つの画素のサイズが物理的に大きく、その画素サイズが大きいことで得られるメリットは、2022年の現在でも、使うたびにいつも実感、体感できています。
(そんなこともあって、改造してでもCanon EOS5Dで使いたい!と思ってしまったわけです)

実際、上の写真の花の中心部、ピントの合う範囲=被写界深度はとても浅いのですが、それでもピントの合っている部分に関して、この1970年代のオールド・マクロレンズは、ここでも素晴らしい仕事をしているなあと、個人的には喜んでいたりします。


他にも、普通に標準50mmレンズとして撮影してみたり・・・・

 
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ピントリングを回してレンズを繰り出して、拡大マクロ撮影してみたり・・
 
 
  (画像をクリックで拡大写真へ)

この PentaxM50mmf4Macro レンズ、1970年代後半の製品なので、もう40年以上前のレンズなのですが、個人的に僕にとっては「もう十分なレンズ」です。
中古市場では、当たり外れもあるものですが、今回のマクロレンズはとても嬉しい買い物になりました。



近所の花も・・・・・

 
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<白いツツジ>・・・ネット検索の情報では、突然変異の白いつつじを、品種改良して、普及しているというようなことが書いてあるのを読みました。

たまたま、その白いツツジを建物のまわりに植えてある事務所が近所にあって、そこで撮影しました。


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