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一眼レフカメラ 比較センサーサイズ(APS-C&Full size)

2021年10月06日 | カメラ・ビデオ関連
数年前にデジタル一眼レフカメラ(中古)を入手して以来、フィルムカメラではなかなか大変だった星空撮影を試行錯誤しています。

フィルムカメラでは「35mmフィルム」とか呼ばれていて、レンズからの映像はフィルム1コマのサイズで結像され、それを現像してプリントに焼き付け、という手順で写真になっていました。

他方、デジタルカメラが登場して、結像するイメージセンサーの大きさは、様々な技術的なことからそのサイズは、カメラフィルムの35mmサイズよりも小さくなっていました。メーカーごとに少しずつ差もあるようですが、一般的な呼び名で言うと<APS-Cサイズ>と表現されています。

同時に、もともとカメラフィルムのサイズのことを<フルサイズ>と表現されることになりました。20世紀初頭からカメラやフィルムが広まって以来、35mmサイズのフィルム面は基本で(中には1コマを2つの映像をあてて、36枚フィル一本で72枚の写真を撮影することが出来る!というお得感のある小型フィルムカメラも普及していたりしましたが・・・)、フィルムカメラ時代には<フルサイズ>という表現そのものが無かったように思います。

(フィルムサイズに大きい物を使うカメラは存在していて、それらは<中判カメラ>とか<大判カメラ>とかの表現で、カメラそのものの種類の違いを表現する言い方として定着していたようです)

・・・ 21世紀の現代! デジタル一眼レフカメラにもフィルム35mmサイズの結像面(フィルム面)のイメージセンサーをもつカメラが登場し、そしてその後普及してきています。先の <小さいイメージセンサーのカメラをAPS-C>と表現するのに対し、<大きいイメージセンサーのフルサイズカメラ>と表現されます。

・・・・で、星空を撮影しようとするとき、同じ焦点距離のレンズで星空を捉えたとき、どれだけその様子が変化するかと言うと・・・・

 

ということで、Vixenのスマホ・星空シミュレーション・アプリの画面上で、<APS-Cカメラ、フルサイズカメラ>と設定を切り替え、さらに取り付けるレンズ焦点距離を<24mm広角レンズ と50mm標準レンズ>での、実際に撮影される写真(一コマの中に写る星空の範囲の大きい、小さいの違い)を、アプリの画面上で比較して確認しておこうと思いました。

APS-C 一眼レフカメラ  レンズ24mm

 
 (画像をクリックで拡大写真へ)

例えば、いつも星空を撮影しているAPS-Cセンサー一眼レフカメラ、PentaxK-5に、18-55mmズームレンズを取り付けて星空を広角で広く撮影しようとした時の、画面に近い見え方が上のものになります。(18mmから少しズームリングを回して焦点距離24mmに設定した場合ということになります)


他方、もしPentaxK-1=すなわちフルサイズ一眼レフカメラを僕が購入して、星空を撮影すると・・・カメラのイメージセンサーがぐんと大きくなったことで、同じ焦点距離の24mmレンズでも、写すことの出来る星空の範囲がずいぶん、ぐんと大きくなるのがシミュレートされているのを確認できます。


フルサイズ 一眼レフカメラ  レンズ24mm

 
 (画像をクリックで拡大写真へ)

同じ焦点距離24mmレンズ、フルサイズカメラでカシオペア座と北極星を縦位置で撮影すると、地平線から、さらに下、手前の景色も画面の中に入って地上の景色も含む写真を撮ることが出来ることになりますね。



また もし冬の星空で圧倒的な存在感のオリオン座を、焦点距離50mmレンズで撮影するとき、カメラがAPS-CイメージセンサーのPentaxK-5の場合、オリオン座の四角を画面ギリギリに捉える、ことになります。(カメラを縦位置にするとちょうどいい構図になります)


APS-C 一眼レフカメラ  レンズ50mm

 
 (画像をクリックで拡大写真へ)



ところが、同じ焦点距離50mmで、フルサイズカメラ 例えばPentaxK-1になると、APS-C一眼レフカメラではギリギリだったオリオン座が、横画面のままでずいぶん余裕のある構図になります。


フルサイズ 一眼レフカメラ  レンズ50mm

 
 (画像をクリックで拡大写真へ)

標準レンズと言われる50mmレンズは、基本設計にゆとりのあることから、f値が1.4とか 1.8などの、とても明るいレンズがそれぞれのメーカーから供給されていて、夜の暗い星空を撮影する上では、星の微弱な光をたくさんレンズが集めて結像してくれるので、その意味で、入手しやすくf値の小さい=すなわち明るいレンズは星空撮影にはもってこいのツールとなります。

・・・しかしながら、一般的に普及しているイメージセンサーがやや小型のAPS-C一眼レフカメラでは、撮影できる範囲がいわば<狭く>なってしまうので、明るく見つけやすい冬の代表的なオリオン座をちょっと撮影しようとしたとき、カメラが撮影する範囲ギリギリだったり、場合によっては収まりきらなかったりすることになってしまいます。

そんなときに、もともとフィルム撮影面と同じ35mmサイズの、いわゆるフルサイズカメラといわる機種で撮影すると、上の入手しやすく明るい星撮影向きの50mm標準レンズが、眼前の星空を<より広く撮影範囲に捉える>ことが出来るので、とても具合がいいですね。

これはそのまま35mmのちょっと広角レンズ、28mmのまさに広角レンズ、18mmとかの超広角レンズなどを、フルサイズカメラに取り付けて星空を撮影すると、より広く目の前のきれいな星空を撮影することが出来る、というわけです。

・・・・ところが、一般に普及しているAPS-Cサイズ・一眼レフカメラに対して、<フルサイズ・一眼レフカメラ>はどのメーカーでも上位機種としてラインナップされていてその価格もずいぶん高価なものになります。かりに中古で入手しようとしても、フルサイズ・一眼レフカメラは(APS-C中古カメラに対して)ずいぶん割高な市場価格になっていたりします。

なかなかむずかしいですね。(^-^;)

でも、もし星空撮影にターゲットを絞るとすると、その撮影機材としては、カメラ本体は<フルサイズイメージセンサー装備のカメラ>で、レンズもフルサイズカメラに対応したレンズ( 一般に普及してしまったので、センサーサイズの小さいAPS-C専用設計の一眼レフカメラレンズとは別 )を、カメラ本体に取り付けて撮影できるのが望ましいですね。

とはいっても、カメラ本体内部の手ブレ補正機構をGPSと連動させて、星の動きを簡易追尾して<星を点として写真にすることの出来る>カメラは、Pentaxだけです。 Nikon や CANONのフルサイズカメラの場合、星の動きを追尾して、星をきれいに撮影しようとすると、カメラ・レンズごと地球の自転と同じ速度で動かす(星を追尾する)ための、何らかの補助装置を用意しないと、普通に三脚に固定したまま長時間露光したら、星がすべて「光の線」になってしまいますね。

露光時間、3秒や5秒くらいで撮影するのであれば、星の動きを追尾するということは考えなくても、見た目には写真の上で星が<ほぼ点>に見えるケースも多いと思いますが、シャッターを長時間開いたままでの撮影をするようになると、星の動きを追尾する何らかの方法を工夫する必要が発生してしまいますね。

その点、簡易星追尾機能を標準装備しているPentaxのフルサイズ一眼レフカメラ PentaxK-1であれば、一度にすべての要求をクリアしてくれる機材です。星空撮影遊びには最良の道具、ツールであることは間違いありません。

あとは、その個人的な「あそび」のために、高額なPentaxK-1を用意する心の<ふんぎり>が、ポイントになりそうです。 はーー(^-^;)


Canon フルサイズ用ズームレンズ 入手のブログmemo

 
 (画像をクリックで拡大写真へ)
上の写真の奥にあるCanonズームレンズは、APS-Cカメラ専用レンズ
(このAPS-C専用レンズを、フルサイズカメラにに取り付けると、
 レンズの出っ張りが大きなミラーに当たる
 =ボディ内ミラーを破損させてしまうケースもあるとのこと。
 仮に、たまたま取り付けOK、動作OKとしても、
 フルサイズの画面、その四隅が暗く削られてしまったような
 画像になる画角も発生するということになります。)








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