先日入手した2005年登場のCanon EOS5D・デジタル一眼レフカメラは、背面液晶で<撮影プレビュー表示>する機能が装備されていません。(動画撮影機能も)
日中の普通の撮影であれば何も問題はないのですが(ピントを合わせたい部分を背面液晶で拡大表示して、より精緻にピントリングを操作できるのであれば、当然その機能はとてもありがたいのですが)、これが真っ暗な夜中に星空撮影をしてみようと思うと、何かと <<けっこう、かなり・・・不便です>>。
基本的には、GPS機能を利用した簡易星追尾撮影が可能な一眼カメラ、Pentax K-5や K-30を使って星空撮影をするので、むりにEOS5Dで星空撮影をしなくてもいいのかもしれません。
ですが、そのPentax一眼レフカメラはセンサーサイズがAPS-Cです。それに対して、EOS5Dは古い機種ではありますがセンサーの大きさが35mm版・フルサイズのカメラです。
<広角レンズ使用時に、APS-Cより広い範囲を撮影できる>
<1280万画素の大きい素子で星の光を受光できる>
そのメリットを、ちょっとでも体感してみたい!と、先日からEOS5Dを抱えて中庭に出て、星空撮影をしています。
・・・・しかし、背面液晶のライブビュー機能がないということで、何をするにしても<ファインダー>から星空をとらえて撮影することになります。
一等星の明るい星は、ぎりぎりなんとか見える・・・ような気もしますが、標準レンズや望遠レンズではなく、広角レンズをEOS5Dに取り付けて星空撮影をしようとする場合、通常よりもさらに星の光が、ちいさく、小さく、ファインダー内部にとらえることになります。
・・・・で、そんな状況を克服する、対策としては、
<同じEOS5Dでも、markII mark III markIV の後継機種を用意する>となります。markII以降の5Dでは、背面液晶のライブビュー機能が標準装備されていますから。 しかし! これらの機種、モデルはもともと高価なカメラで、その中古市場で安くなっていたとしても、それなりの価格だったりします。
( 初代5Dだからお手軽価格で中古ボディを入手できたのでした )
では、ポイントとしては<カメラにライブビュー機能> <大きく撮影画面を確認表示する機能>がついていないのですから、 せめて撮影後の写真をカメラのすぐ横で <大きな液晶画面に表示させる>ことが出来たらいいわけです。
そうすると「ピントリングを操作して星の光へのピント合わせ」も撮影した写真の拡大表示を横目に、さらにピントリング操作を重ねていくことができます。
また「レンズの画角に、どの星座がどのあたりの位置で撮影できるかを確認」することも、カメラの横で大型液晶画面表示させつつ、カメラを上下左右に位置決めすることが出来ます。
もしファインダーを覗いて、上の2つの操作ができるのであればいいのですが・・・・ 夜中に星空にカメラを向けてファインダーをのぞいても、基本的には「真っ暗な闇夜」です(^-^;)。
ということで、手持ちのツールをかき集めて、背面液晶ライブビュー機能のない、そしてWifiデータ転送機能が標準装備されていないCanon EOS5D(初代)を使っての星空撮影で、ちょっと便利になりそうなサブモニターを用意することにしました。
(画像をクリックで拡大写真へ)
Canon EOS5D(初代)・カメラ本体に撮影データを無線でWifi転送する機能は装備されていません。なので、Wifiでデータを転送する送信機能付きのSDカードをEOS5Dに差し込むことにします。
EOS5Dはコンパクトフラッシュカードを使うカメラなので、Wifi・SDカードをCFカードに変換するアダプタに挿して、そのCFアダプタをEOS5D本体に差し込みます。
これでカメラの電源を入れると、Wifi・SDカードに電力が供給され、SDカード内部のデータをWifiで発信するようになります。
そしてWifiで発射されたデータ信号電波を、専用アプリをインストールしたPCやタブレット・スマホなどを使って受信し、その専用アプリで画面表示させます。
(画像をクリックで拡大写真へ)
ここで使っているのは数年前に他の用途で必要に迫られて入手していた東芝のWifiSDカード FlashAir 8GB です。 そして東芝から受信・画面表示アプリが無償提供されていて、それをダウンロードしてインストールしてあるのが、手元のiPadです。
上の写真は、Wifi・SDカードを入れたカメラで机の上を撮影し、その取った写真をiPadが受信して、大きい液晶画面にリアルタイムに表示している様子です。(リアルタイムとはいえ、データ転送の処理時間、画像描画の処理時間が必要になるので、本当に即座に表示される!というわけではなく、数秒の時間差、タイムラグを伴うのを含めてのリアルタイムです)
カメラの電源を入れたら、Wifi電波がカメラから飛びますので、今度はiPadの「設定・・・Wifi設定」で、 SDカードからの信号を選択して、最初にユーザーせって変更しておいたパスワードを入力します。
これで無線通信機能のないカメラでも、手持ちの端末と無線接続され、自分のカメラで撮影した画像データを、スマホやタブレットでリアルタイムに扱うことが出来るようになります。
このことで、一眼レフカメラで撮影した画像でお気に入りの写真を、手元の端末に転送されますから、必要な画像編集をしたのち、今度はインターネット、Wifi接続に切り替えて、それらの写真をTwitterやInstagramへアップすることが可能になりますね。
というわけで、背面液晶ライブビュー機能のないEOS5D、 屋外で星空にカメラを向けて<とりあえず一枚>・・・ カメラレンズの方向を微調整し、<とりあえず一枚>・・・・ピントリングの無限遠からひつようなわずかなピント調整を行い、 そこでも<とりあえず一枚>・・・星のまわりの色が少し変かなと思うとさらにピントリングをちょっと再調整し、<とりあえず一枚>・・・・・
という具合に、iPadの大きな液晶画面で表示させながら、場合によっては指で広げて拡大表示させながら・・・ 広角レンズの画角、構図を確認したり、ピント合わせを微調整したりすることが出来る・・・ようになります。
(もともと落下させたジャンクレンズで安価に入手、ちょっと使ってみて少し写りに問題があったため、ずっと使っていませんでした。先日、各部をチェック、増し締めしたらぐんとキレイな、まとまった写真を撮ることが出来るようになった PentaxM28mm f 3.5 です。 以下はこのレンズの整備、加工をこのブログでメモしたものです。)
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