明日へ

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時が止まったHP

2011-05-05 10:58:42 | メモリー
以前、同じ職場で働き、色々な事を教えてくれた先輩がいました。
私が転職してからも、ワンコ繋がりで親しくして貰っていた方でした。
震災当日、彼は会社にいて無事だったのですが、自宅や親戚が気になると
車で様子を見に行ったきり・・帰ってきませんでした。
彼の家があったのは、陸前高田市
当然全部流されていましたが、家族はそれぞれ避難所に逃げていて無事でした。
ただ、彼だけがどこへ行ったのかわからないのです。
未だに行方不明のまま。
いったいどこへ行ってしまったのか・・・

行方不明者がいる家の人たちは皆一様に言うのです。
「せめて、遺体が見つかれば心に区切りがつくのに・・」
本当に、信じられないし、信じたくないし・・でも、もし遺体が確認できれば
自分たちも納得できるし、きちんと弔ってあげたいと思うのは当然でしょう。
遺体収容所には、まだ身元が分からない遺体がありますが、すでに2カ月を経過していることから、
順次火葬し、合同慰霊祭を行っているようです。
また、瓦礫撤去も本格化しており、遺体捜索はせず、一気に撤去作業を進めています。
海に流れ出てしまった遺体についても、沈んでしまうとタコ等が食べ始めるそうで、
そうなってしまうともうわからないと言うのが現実です。

数日前に家のパソコンが繋がったので、あれこれ始めているのですが、
ふと、気になって彼のHPに行ってみました。
トップページの画像は、3月に撮ったものでした。
それっきり止まったHP
自慢の黒ラブを2匹残して・・・「ロージー!どこへ行ったんだよ!」と・・・
しばし思い出のphotoを見ていました。

http://ohtanic.org/  「ROSE GARDEN」

また、昨日は息子が高校時代の部活の後輩宅へ友人と行ってきたようです。
友人とドライブをしていて流されてしまい、海沿いから数キロ離れた山奥の地域で見つかったそうです。
今回の津波は、海は元より、河川をさかのぼって行く「川津波」がまた甚大な被害を及ぼしたので、
信じられないほど奥の地域まで流され、瓦礫の山と化しているのです。
そんな中でも何とか遺体が見つかって、友人たちが線香をあげる事が出来て
よかったです・・・

これから益々難しい状況になりますが、一人でも多くの方が家族の元へ帰れますように・・・