風の向くまま 気の向くまま

風と気の向くままに、日常を。

どうしてかね

2005-11-26 19:05:36 | 日常
先週の土曜日ですが、従姉妹が亡くなりました。

大阪に住む母方の従姉妹で、年は私のひとつ下でした。亡くなった原因は自殺です。自室で首を吊りました。
遺書はなく、叔母夫婦、みっつ年下の妹にもなぜ自殺したのか思い当たる事はないとのこと。

彼女は福祉関係の職場で働いていました。短大を卒業後、フリーターをしていましたが、3年前から今の職場で働き始めました。その年の正月に祖母の家で会った時、大変な仕事だががんばっていると話していたのを覚えています。
それ以来会ってはおらず電話で何度か話したぐらい、それも前に話したのは1年以上前なので、最近の彼女に何があったかは知りません。
中学生ぐらいまでは彼女の家が祖母の家の近所と言う事もあり、時々遊びにも行ったりしました。けっこう仲は良かったと思います。まあそれもいつの間にやら疎遠になってたわけですが。

疎遠にはなってましたが、やはり今回の事には参りました。なぜ彼女は死んだのか。推測する事もできません。したところで、意味もありません。彼女は理由を残さなかったのだから、本当のことはもう誰にもわかりません。
本当に参りました。それと同時にひどく醒めた気持ちもあります。

私は、自殺した人間に対して言いたい事があります。それは、何故死ぬのかをはっきりとわかるようにしろ、という事です。
死んでしまう奴はそれで全て終わり。何も後から気にする事はないだろう。しかし、まだ生きてる側にすれば迷惑この上ない。何故死ぬのかを残すことなくいかれてしまっては、生きている者がずっと悩む事になる。それも答えの絶対わからない悩みだ。
だから、勝手に死んでしまう奴には、腹も立つ。

私の知る人の中で、自殺したのは今回で3人目になる。ひとりは祖父、ひとりは友人、そして今回の従姉妹。
祖父は何も残さなかった。祖父とは最後にすごした数日の事を思い出すと、今でもたまらなく後悔する。死んだ理由も思い当たることはある。でも本当のことは知らない。だから後悔はするが、懺悔はできない。
友人は親に謝罪の言葉を残していたらしいが理由は残さず。彼とは、そう長い付き合いがあったわけではない。しかし、友人だったとは思う。彼が死んだ理由は、全くわからない。悩みがあったのかどうかも全くわからない。ただ哀しかった。
そして従姉妹も何も残さなかった。

分かってはいる。何故死ぬのかが分かれば、自分に関係ないと分かれば安堵するだろう。自分に関係すれば悔いるだろう。そうして、結局は自分が納得したいだけなのだ。自分勝手なエゴにしか過ぎない。
それでも、なにも知らないでいる事の苦痛よりはマシだと思う。



それにしてもどうしてかね、まったく。本当に死ぬしかなかったのかなあ。みんな泣いてたよ。

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