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わかっちゃいるが

2006-07-11 22:42:53 | 本とか
MOONLIGHT MILE1~12巻(連載中)  太田垣康夫

近未来、宇宙開発が爆発的に加速していく世界での話。主人公・吾郎と親友・ロストマンがメインで進んでいくわけですが。
なんというかもう、生臭い。決してお子様向けではありません。宇宙に行く前に吾郎は会社の薄暗い争いに巻き込まれるし、ロストマンは軍人になって宇宙飛行士を目指してたらイラクで捕虜になるわ、その後は陽の当たらない所で活動しだすし。
おまけに秘密を知ったジャーナリストが殺されたり、宇宙用の作業ロボットの開発者が裏金作るためにデータ改ざんしてその結果、事故で死人が出たり。
ろくでもねーです。

でもおもしろいんだ、これがまた。生臭いと言ったが、同時にまたすごい人間臭い。まっすぐに宇宙を目指す人の、あるいはそこに関わる人の物語がこれでもかといわんばかりに骨太に迫ってきます。格好いいし、泣ける。過剰演出だとわかっていても、それでもなお惹きこまれるマンガです。


ただし、リアリティについてとやかく思う人はやめた方がいいかと。そんなむちゃくちゃな超技術みたいなのは少ないが(ないわけではない)、そーゆー観点でみると突っ込みどころ満載だ。
たとえば1巻でだな、アメリカ海軍の空母艦載機としてだな、F-117ナイトホークが登場するのはまずすぎるだろ。一応の配慮か、架空の設定で「ネイビーホーク」と名前は変わっちゃいますがね、あり得ないですから、それ。
などとミリオタな話で、分からない人をほっぽってゴメンナサイ。


それはさておき、イチャモンはつけても面白いのは確かです。

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