風の向くまま 気の向くまま

風と気の向くままに、日常を。

草津温泉と志賀高原

2006-10-15 07:11:37 | バイク
水木金と仕事で長野にいたのです。そして土曜日、今度はバイクで長野に行ってきました。なんか我ながらバカっぽいなあと思ったりしないわけでもない。
とりあえず5時半に眼が覚めたので、そこから思いたって草津温泉にでも入るか、と思ったのが出かけた理由。

思い立ったらすぐ行動。6時半には出発です。まずは中央高速で松本ICへ。でもここでちょいと妙なことに。
ノンストップで2時間ほど高速を走り、かなり寒かったので休憩がてら24時間営業の本屋で立ち読み。そして店を出てくるとその女の人はいました。結構さむいというのに、ワンピースとショールだけの薄着で、なぜか知らぬがしゃがみこんで泣いてました。しかも、ワタシのバイクから1.5メートルぐらいのところで。
こんな場合、声をかけるべきかどうなのか。ちなみに何人か通り過ぎる人はいますがみんなチラッと見るだけです。
ああ、世間って冷たいなあ。でもこんな場合に声かけてもどうすんのよ。いやでもこのまま立ち去るのも後味悪いしなあ。でも昔、似たようなシチュエーションで声をかけたら、なぜかナンパ目的と思われてドエライ怒られたことあるし。どうしよ。
などと考えつつ地図を見てたのです。気になってチラッと彼女の方を見ると、眼が合っちゃいました。そしてこちらに寄ってきます。正面から見た顔は、涙でマスカラがとんでもないことになってましたが、おそらく学生なんじゃなかろうかと。
一体なんなんでしょ、と思ったら
「これからどこに行くんですか?」と涙声で。
上田市の方へ向かうと答えると、「そうですか」とこたえてそのままふらふらと立ち去ろうとしました。
はああ、気乗りはしないがここまできたらもう声かけるしかないでしょ。一体どうしたのと聞いてみると、涙ながらに現状を訴えます。
要約すると、彼と喧嘩して、怒った彼は彼女を置き去りにして車でどっかに行ってしまった。しかも彼女の財布や携帯などが入ったかばんもろとも。で、お金もないし携帯もないしで途方にくれていたとのこと。
うわ、こんな漫画かドラマみたいなことってホンマにあるのね。
で、家まで乗せてもらえないかと思って行き先を尋ねたそうな。でもね、バイク乗ってる人間あいてにヒッチハイクはまず無理だって。メットがないから。車だったらどうにでもなるけど、変な男もいるから気をつけなさいよ、などと余計なことも考えつつ。
しかしほっとくわけにも行かず、愚痴を聞いてると落ち着いてきたようだ。そこで携帯貸したげるから誰か連絡付かないのかと尋ねると、友人に電話。さらに落ち着いてきたらしく、帰ればお金があるのでタクシーで帰りますとのこと。
どうも、そのことを思いつけないほど混乱していたようだ。でもまあ、何とかなりそうなので、それではお元気でとその場を立ち去りました。
やれやれ、何はともあれ彼女の今後に幸多かれと祈ります。

さて、閑話休題。

松本から上田へと抜け、群馬県の草津温泉へと向かいます。上田を過ぎたあたりから空はどんよりと曇り、霧雨が。気温を多分10℃前後。寒さ対策に中に着込むウエアは用意していたが、ここはあえて使わない。正直かなりつらいのだが、この後の楽しみのためここは耐えるのだ。

そしていよいよ草津温泉に到着。草津には無料では入れる共同浴場がたくさんありますが、入るのは「西の河原大露天風呂」。入浴料は500円だがその価値は十分にあると思う。大の字に恥じない広大な露天風呂、紅葉した山を見つつ、芯まで冷え切った体をお湯の中へ。

アツッ、あちちち、くぅあぁ、おぉ、チリチリするう、冷えきった手足がしびれる、いたいいたい、毛細血管切れてるって、ああ、でもこのチリチリ感がたまんねえ、しびれるぅ、おふぅ。

と(声にはせずに)叫びつつ入るのが実に気持ちよい。夏場には絶対できない楽しみ、これを味わいたいがために寒さに耐えるのだ。もうこれがやめられねえ、冬にバイクで走る楽しみの一つです。

存分に温泉を堪能した後は、志賀草津道路へ。もうね、この道はすばらしい。交通量が多く、バスも多いので駆け抜ける楽しみは少ないけれど、景色の良さは随一でしょう。この日は草津から白根火山までは霧というか雲に覆われて何も見えませんでしたが、そこから先は見事に晴れて景色堪能。山上は紅葉も見ごろで実に気持ちよかったです。

      


その後は長野市に抜け、国道19号伝いに松本、木曽、岐阜の中津川まで走り、ここから中央高速で夜9時に帰宅。妙な事もあったが大変楽しめたのですべてよし。

本日の走行距離 682km

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