リートリンの覚書

日本人のルーツを探る その5


日本列島におけるY染色体のまとめ

D系統


D系統は北に多く分布。
日本列島各地域にまんべんなく
このD系統が認められます。

D系統は、
縄文文化の担い手であると推定されます。


O1b2系統


O1b2系統は
アイヌにはみられないのに対し、
日本列島南に高い確率で認められます。

とくに南琉球では67%と
高い頻度で認められます。

これは朝鮮半島の比率を
上回り世界でもっとも高いと推定されます。

長江文明の流れをくむ
渡来系弥生人の可能性が高いです


C2系統


北方系C2系統は、
北海道のアイヌで13%。
この頻度は朝鮮半島における
C2系頻度(12%)に相当します。

四国、本州でもみられますが、
沖縄では確認されていません。


C1a1系統


南方起源とされるC1a1系統は
アイヌにみられないのに対し、

南方から琉球諸島、
日本列島中間部の太平洋沿いに分布します。

C1a1系統は
日本でしかみいだされないまれな亜型です。


N系統


N系統は、ウラル系民族に高頻度で
見られる系統です。

日本でも0.8%見られます。

遼河文明の遺跡人骨からも
高頻度で見つかっており、

三内丸山遺跡と遼河文明の
関係性が指摘されています。


その他
沖縄・東北・出雲・南薩摩


日本を七地域に分けて
その遺伝的距離を測った研究では、

沖縄人と個々の地域集団との
関連でいえば、

地理的に近い九州だけではなく、
東北の集団とも比較的共通性が
みられることがわかったようです。

また、出雲地域や南薩摩地域が
東北の集団と遺伝的に
近いことが判明したそうです。

またこれら
沖縄、東北、出雲、南薩摩の集団は、
関東の集団と比べて

大陸の集団との遺伝距離が
遠いという結果になったそうです。

これは、北九州、畿内、
中部、関東などの
政治文化の中心地には

弥生時代の渡来人や
その後も断続的に続いた
流入民が集まりやすく、

沖縄・東北・出雲・南薩摩などの周縁部は
弥生以降の渡来人の影響が
少なかったことが
影響しているのではないかと
推測されています。

また、出雲と東北は、
遺伝子だけでなく
言葉(訛り)も似ているとの
指摘もされています。


ネアンデルタール人


現存する人種では、
日本人が1番ネアンデルタールに
近いと言われています。

多くの人種がユーラシア大陸の果て、
日本列島に到着しました。

そして、淘汰(殺されず)されずに混血し、
残っているという特徴があります。


おわりに


日本人のルーツを探る
いかがだったでしょうか。

自分が一番気になったのは、
沖縄・東北・出雲・南薩摩の
関係性です。

沖縄、東北、南薩摩が
政治的な中心から離れているから
渡来系の影響が少なかったのは
理解出来るのですが。

出雲は大陸に近いのに何故でしょうか?
気になります。

出雲に関しては
いつか詳しく調べてみたいです。


他国では国が滅ぶと
勝者が敗者を粛清します。

そして
敗者の遺伝子が失われていきます。

今現在も、
古い遺伝子を持つ人々が
危険に晒されているのが現状です。

とても残念に思います。

現代日本人のDNAを調べることにより、
出アフリカ三系統が残っているのが
わかりました。

それを見ると、
出アフリカ三系統が
日本列島に到着し、

お互い共存しあい、
日本という国を作ってきたことが
よくわかります。

"多様性を重んずる"

他国にはない
素晴らしい
民族性だと思います。

この民族性を子孫に残したい

出来ることなら
世界に広げていきたいものです。


さて近年次々と、アフリカ以外の場所から
古い年代のヒト化石が見つかっています。

そして科学は日々進歩しています。
新しい論説が発表されるかもしれません。

楽しみです。

さて、
新石器時代のあと教科書では、
世界各地で生まれる文明、
メソポタミア文明・エジプト文明・
インダス文明・
中国文明の説明が入ります。(2ページ)

次に、東アジア・南アジアの文明の説明、
仏教の説明が入ります(2ページ)。

その次はヨーロッパの文明の説明と
キリスト教、
イスラム教の説明が入ります
(2ページ)。

まずは、日本史の勉強を
しなおすことに力を入れていますので、
今回は、世界史部分は
省かせていただきます。

興味のある方は、
中学生の歴史(教科書)をご覧ください。

とは言ったものの、
メソポタミア文明は
気になりますね。

メソポタミア文明を担っていた、
シュメール人は
日本人の起源だった
という都市伝説もありますし。

いつか、調べてたいですね。

いや〜、歴史興味が尽きません。

次は、縄文時代へ


参考)アフリカで誕生した人類が日本人になるまで
作者)溝口優司

参考)日本人はどこから来たのか?        
作者)海部陽介

参考)日本人の源流             
作者)斎藤成也

・調べた範囲のことをご紹介していますので、
学術的、専門的なものではありません。

また、ご紹介する説はあくまでも一説です。
特定の説を事実であると主張する意図はありません。

・特定の国家、地域、団体、宗教、歴史について
事実を湾曲したり、批判したりする意図もありません。

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