天国玉
(あまのくにたま)
天津国玉神の系譜の記述はありません。
・別名
天津国玉神
「日本書紀」では
本文では、このように、登場しています。
“高皇産霊尊はさらに諸神に遣わす者は誰がよいか問いました。諸神は皆、
「天国玉(あまのくにたま)の子の天稚彦(あまのわかひこ)、勇壮な神です。試してみてはいかがでしょう」
といいました。“
葦原中国平定のために
三番目に遣わされた天稚彦の父です。
日本書紀では名前のみの登場で
詳しい活躍は書かれていません。
天稚彦命
(あまのわかひこのみこと)
高天原に住む、
天国玉(あまのくにたま)の子。
七夕伝説の主役の美男子。
・別名
天若日子
・神格
穀物神
神名は、「天上の若い男児」を意味します。
「日本書紀」では
本文では、このように登場しています。
“高皇産霊尊はさらに諸神に遣わす者は誰がよいか問いました。諸神は皆、
「天国玉(あまのくにたま)の子の天稚彦(あまのわかひこ)、勇壮な神です。試してみてはいかがでしょう」
といいました。
そこで高皇産霊尊は、天稚彦に天鹿児弓(あまのかごゆみ)と天羽羽矢(あまのははや)ヲ授けて遣わされた。“
葦原中国平定のために
三番目に遣わされたのが天稚彦です。
彼は、葦原中国に到着するとすぐに
大国主神の娘の下照姫(したてるひめ)を
娶り、そのままその地に住み着きました。
そして、自分も葦原中国を統治したいと
野望を抱き復命しませんでした。
その後、
返し矢に当り死んでしまいました。
「古事記」では
「古事記」では国譲りの神話で、
天稚彦命は二番目の使者として
地上に派遣されます。
天照大御神から
神聖な天真鹿児弓(あまのまかごゆみ)と
天羽羽矢(あまのははや)を
授かり地上に降り立ちましたが、
大国主神に心酔してしまい
使命を放棄します。
そして、大国主神の娘の
下照姫(したてるひめ)と結婚し、
野心を抱き八年経っても高天原に
報告しませんでした。
その後、返し矢に当り死んでしまいました。
そのほか
・天稚彦命は眉目秀麗な美男として
語られる神様です。
そのイメージから昔から
物語(宇津保物語・梁塵秘抄・狭衣物語など)
中で天若御子(あまのわかみこ)の名で
登場します。
・室町時代の「御伽草子」のなかの一編、
「天稚彦物語」では、
長者の娘の前に現れ、お互いに、
惹かれ契りも結びますが、
父親に一年にいちどの逢瀬しか許されず、
二人はそれぞれ彦星、織姫星となって、
毎年一度、七夕の夜に会うだけになったと
語られています。
神徳
産業振興
農業守護
・主な神社
我孫子神社(滋賀県)
石座神社(愛知県)
今日、ご紹介した神様、
天稚彦命ですが、
正直、日本書紀を読むまで
知りませんでした。
いや、恥ずかしい。
調べてみるて、
まさかの、
彦星のモデルだったとは。
かなり、勉強になりました。
そんな天稚彦命ですが、
祀られている神社は少ないです。
なんか、寂しいですね。
さて、今日はこれにて。
明日も神様シリーズ続きます。
読んで頂き
ありがとうございました。