櫛名田比売
(くしなだひめ)
素戔嗚尊の八岐大蛇退治の
物語のヒロイン。
・別名
奇稲田姫
奇稲田媛
稲田媛(いなだひめ)
真髪触奇稲田媛(まかみふるくしいなだ)
・神格
稲田の守護神
「奇・クシ」は、
ものをたたえる意味の美称で、
それが「稲田」にかかることにより、
稲穂がよく実った美しい田を
表しています。
「日本書紀」では
本文では、このように、
登場しています。
“「お前たちは、誰か。何故そんなに泣いているのだ」
その問いに答えて、
「私たちは、国神です。私は脚摩乳(あしなずち)、私の妻は、手摩乳(てなずち)と申します。この童女(おとめ)は、私のです。名前は奇稲田姫(くしいなだひめ)(稲田の守護神)です。なぜ泣いているかというと、もともと私の子どもは八人の女の子がいました。年ごとに八岐大蛇にために呑まれてしまいました。今、この子がまた呑まれるときがきてしまいました。しかしながら、なす術がありません。このために哀しく傷ついてないているのです」“
八岐大蛇に取り殺されてしまう運命だった、
奇稲田姫ですが、
その寸前に素戔嗚尊が現れて
八岐大蛇を退治します。
救われた奇稲田姫は、
素戔嗚尊の妻になりました。
神徳
稲作の守護
縁結び
夫婦和合
金運招福
厄除開運
災難除け
疫病除け
衣食住守護など
・主な神社
氷川神社(埼玉県)
八重垣神社(島根県)
八坂神社(京都府)
八島士奴美神
(やしまじぬみのかみ)
素戔嗚尊と櫛名田比売との間に生まれた子。
・別名
清之湯山主三名狭漏彦八嶋篠
(すがのゆやまぬしみなさろひこやしましの)
清之繁名坂輕彦八嶋手命
(すがのかけなさかかるひこやしまでのみこと)
清之湯山主三名狭漏彦八嶋野
(ゆやまぬしみなさろひこやしまの)
・神格 ?
「日本書紀」では
本文では、このように、登場しています。
“素戔嗚尊は、天より降りて出雲の簸の川のほとりに到着しました。稲田宮主・箕狭之八箇耳(すさのやつみみ)の娘、名前は稲田媛(いなだひめ)を見染めました。そして交合して生んだ子どもが、清之湯山主三名狭漏彦八嶋篠(すがのゆやまぬしみなさろひこやしましの)と名付けました。”
素戔嗚尊と櫛名田比売の子どもです。
名前のみの登場で
詳しい活躍は書かれていません。
「古事記」では
須佐之男命の子である国津神です。
大年神や宇迦之御魂神の異母兄にあたります。
・主な神社
八坂神社(京都府)
須我神社(島根県)
櫛名田比売。
まさに、物語のヒロインですね。
危機が迫った時、
現れた男神。
八岐大蛇を退治する
素戔嗚尊の勇敢な姿に
一瞬の間に恋に落ちたに違いない。
(吊り橋効果?)
素戔嗚尊も歌を詠うほど、
妻を大切にしていた。
うーん。
羨ましい。
今日はこれにて。
明日も神様シリーズ続きます。
読んで頂き
ありがとうございました。