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リートリンの覚書

日本の神様・天鈿女命


日本の神様

天鈿女命
(あまのうずめのみこと)

 
日本の芸能の起源とされる女神

天の岩屋神話で天照大御神を外に誘いだすために、熱狂的な踊りを披露

猨女君(さるめのきみ)の遠祖
 

別名

 
天宇受賣命

天宇受売命
 

神格

 
神楽芸能の神
 

「日本書紀」では

 
日本書紀 巻第一 神代上
第七段 本文では、
このように登場しています。
 
また、猨女君の遠祖、天鈿女命は、則、手に茅纒の矟を持ち、天の石窟戸の前に立ち、巧に俳優を作し、また、天香山の真坂樹をもって鬘とし、蘿をもって手繦とし、火処を焼き、覆槽置、顕神明之憑談しました。
 
天鈿女命は、天の岩屋神話で天照大御神を外に誘いだすために、熱狂的な踊りを披露しています。

 日本の芸能の起源とされる女神です。
 
また天孫降臨の際に、瓊瓊杵尊に随伴しています。
 

「古事記」では


本文では、このように登場しています。

天児屋命が、祝詞を唱えて神に祈り、天之手力男神は、戸のわきに隠れ立って、天宇受売命は、天の香山の天のヒカゲノカズラをたすき掛けし、天の真拆を髪飾りとし、天の香山の小竹葉を束ねて手に持ち、天の石屋の戸の前にオケをふせて、踏み轟かし、神がかりして、胸をあらわにし、下衣の紐を陰部まで垂らしました。

すると、高天の原が震え動きそうなくらい、八百万の神々が共にわらいました。

天宇受賣命は、うつ伏せにした槽(うけ・特殊な桶)の上に乗り、背をそり胸乳をあらわにして、裳の紐を女陰まで押したれて、低く腰を落とし足を踏みとどろかし、力強く妖艶な動作で踊り、八百万の神々を大笑いさせたとあります。
 

そのほか

 
・天鈿女命は天孫降臨の際に、瓊瓊杵尊に随伴します。その後、猿田毘古神の名をあらわにしたことからその名を背負い仕えることになり、猿女君の祖神となりました。一説には猿田毘古神の妻となったとされています。
 
・天鈿女命の踊りは、神前で舞を奉じる神楽の始まりとされています。神楽の語源は、「神座・かみくら(神が宿る場)」であるといわれ、神を招き、降臨してきた神を歓迎し祝福するために、神座において踊りを捧げることを意味します。同時に神楽は神の心を楽しませ和らげる「神遊び」という意味も含まれています。
 
・高千穂神楽は天鈿女命が天の岩屋の前で舞った踊りがルーツとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
 

神徳

 
武芸全般守護
芸能上達


祀る神社

 
佐瑠女神社
(三重県伊勢市)

車折神社・境内社・芸能神社
(京都府京都市)

鈿女神社
(長野県北安曇郡)

椿大神社
(三重県鈴鹿市)
 

 
新しい知識を得た場合
随時更新予定です。


 
参考
「日本の神様」がよくわかる本 戸部民夫 PHP文庫




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