6年前を振り返ってみる。
入ったばかりの高校で、何となく慣れてきた教室で
私とクラスメイトのLEVINファンの女の子が話していた時、
別段話す事のない野球部の男の子の言った一言。
『MALICE MIZERの誰かが死んだでしょ?』
ノリのいい子で、冗談も沢山言う子だったから、本当に嘘だと思った。
笑いながら『嘘でしょ?』って言ったら、『新聞に出てたよ』って。
友達は、泣いてた。
私は涙も出なかった。
まだネットも使っていなかったし、携帯電話も持ってなかったから
事実の確かめようがなかった。
ファンクラブの電話はパンクしていたから、
情報の早いお友達にFAXを送った。
返ってきた返事には、直接的な言葉は書いてなかった。
ただ、『一人で抱え込んじゃ駄目だよ、いつでも電話して』とだけあった。
その言葉が、全てを語っていた。
その日から、MALICE MIZERの音楽は聴けなくなった。
次の日だったか、すぐに買い物先のスーパーでかかってた。
生きている心地がしなかった。
1週間経って、1ヶ月経って、それが積み重なって半年が経つ頃には
教室で泣いていたあの子はすっかり起こった事を忘れた様だった。
私はずっと、泣けないまま気持ちを閉じ込めていた。
自分が悲しいのかすら分からなかった。
彼が本当にいなくなったのかも、実感が持てないままだった。
入ったばかりの高校で、何となく慣れてきた教室で
私とクラスメイトのLEVINファンの女の子が話していた時、
別段話す事のない野球部の男の子の言った一言。
『MALICE MIZERの誰かが死んだでしょ?』
ノリのいい子で、冗談も沢山言う子だったから、本当に嘘だと思った。
笑いながら『嘘でしょ?』って言ったら、『新聞に出てたよ』って。
友達は、泣いてた。
私は涙も出なかった。
まだネットも使っていなかったし、携帯電話も持ってなかったから
事実の確かめようがなかった。
ファンクラブの電話はパンクしていたから、
情報の早いお友達にFAXを送った。
返ってきた返事には、直接的な言葉は書いてなかった。
ただ、『一人で抱え込んじゃ駄目だよ、いつでも電話して』とだけあった。
その言葉が、全てを語っていた。
その日から、MALICE MIZERの音楽は聴けなくなった。
次の日だったか、すぐに買い物先のスーパーでかかってた。
生きている心地がしなかった。
1週間経って、1ヶ月経って、それが積み重なって半年が経つ頃には
教室で泣いていたあの子はすっかり起こった事を忘れた様だった。
私はずっと、泣けないまま気持ちを閉じ込めていた。
自分が悲しいのかすら分からなかった。
彼が本当にいなくなったのかも、実感が持てないままだった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます