2005東京モーターショー・ちっちゃいクルマレポート（その２）

というわけでレポート第２弾。
小一時間の会場散歩で２回も引っ張っちゃうあたり、いかにも無理が……ま、いいか。(^^;)

というわけで結構キてたのがこれ。
スズキのコンセプトカー「LC」。
銀色のコンパクトなボディがなんとなくトヨタS800を思わせるんだけど、スポーツ云々のクルマではなくて、あくまでムード第一。敢えて言うなら日産のパイクカー路線に近いかな。Be-1とかパオとかね。
でもこのクルマ、コンパクトであるということをこの上なくチャーミングに演出し切ってて、すごく好感が持てる１台でした。
これは出せば女性にかなり売れるんじゃないかなぁ。
無理して（しかもそれが無理ってことにすら気づかず）不相応にでかいクルマを転がしてる女性より、こういうのを小粋に乗りこなしてる人の方が素敵です。

次はコイツ。


同じくスズキの次期MRワゴンと言われてる参考出品車「MOM's PERSONAL WAGON」。

市販モデルがどうなるか分からないけど、助手席側の観音開きドアがイイ感じ。
小さいクルマでもこういう工夫で開放感とか実用性を上げることができるんだなぁと思わせる。
車体強度の問題とかありそうだけど、なんとかこれで量産化できるといいねぇ。

時間がなかったんで最後の1台。


リッターカークラスになるけど、プジョーの1007だ。

プジョーといえば3桁数字の車名だったんだけど、ついに使い尽くしたのかコイツは4桁。
ちなみに、トヨタのポルテにソックリと言われるクルマながら、その作りは全くの別物。
ポルテでは助手席側だけだったスライドドアが両側に備わる上に、多彩にアレンジできるシートは作り込みがすごく本格的で、トヨタみたいに利便性の代わりに乗り心地が犠牲になったりしてることはなさそうだ。
展示車は右ハンドル仕様になってたから、日本上陸は近そう。一度乗ってみたいなぁ。

あと一言。期待を込めて書いておくと、今回のショーでも目玉の一つになっていたトヨタの高級車ブランド・レクサス。
このレクサスには、ぜひとも気合いの入ったコンパクトカーを作ってもらいたい。
軽じゃなくてもいいから、リッターカープラスαくらいまでのサイズで、とことんこだわった作りのクルマを作って欲しいのだ。
というのも。僕が理想とする「小さな高級車」は、これまで多くのメーカーが挑戦しながら、なかなか成功してこなかったジャンル。特にコストの制約が厳しい国内メーカーの場合はそうだ。
けれどもレクサスは、そういう低廉さを最初から期待されていない、ある意味国内では初のブランドだ。だからこそ、当たり前にデカイ高級車ばかり作ってないで、レクサスだからできる「小さな高級車」を本気で作って欲しいと思う。
新しい価値を作るってのは、レクサスがベンツやBMWに置き換わることだけじゃないはずなんだから、ひとつ真剣に検討して欲しいものだよね。

さて、どん尻に控えしは……


スバルブースに鎮座していた志あるミニカーの原点・スバル360。

原点にして頂点にあるこのクルマは、確かに新しい何かを生み出した1台だ。
その高みに迫れる21世紀のミニカーに期待して、このプチレポートの幕といたしまする～♪