漢検理事親子へのバッシングが続いている。
個人的な感想を言わせてもらえば、どう考えても常軌を逸した経営(と言えるんだろうか?)のやり口だったと言わざるを得ないし、逮捕もやむなしと感じるところだ。
けれども、個人的に彼らを知る人には、また違って目に映ることもあるらしい。
日本初と言われるスーパーカーを生み、今もレース界で活躍する童夢の林みのる氏がその人だ。彼のコラムを読んでほしい。
世間(路上の、そして駅での)風潮、本田氏についての見解、そして本件(漢検の件ね)についての監督官庁である文科省への見方には、頷かされることも少なくない。だけれども、漢検副理事長についてのそれは、ハッキリ言って「目が曇っている」と感じざるを得なかった。酒を飲むか飲まないか、そして(あぶく銭の一部を)社会貢献と称する活動に使うか使わないかは、彼らのやったことの正否とまったく無関係だろう。
公益法人格を「当初教育現場に受け入れられる」ための方便と書き、「目処が付いたら会社化すればよいだけの話」と語る感性に、浮世離れした「みやこびとの傲岸」を感じるのは僕だけだろうか。
林氏の、夢を追ってきた半生にはこれまで少なからぬ憧れを抱いてきただけに、とても残念な思いだ。自分の夢が自分だけのものではなく、多くの人たちが寄せる想いあってのものだという、それこそ本田博敏氏氏の父・本田宗一郎が語った「夢」と、彼らみやこびとの「夢」とは、やはり別物なのだろう。前者が産業を生み、後者が道楽(とあえて書く)に終わったその差は、まさしくここに由来する。
僕自身、ささやかながらも道楽を愛する者だ。けれどもそれは、お天道様に顔向けできる、自らの財布の範疇で楽しむべきものだろう。
「表面だけを眺めて情報を鵜呑みにしていては、結局、誰かの思う壺にはまっているだけだ」と書く林氏。だが、「酒も飲まない堅物」というキャラクターこそが表面ではないのか。詐欺集団に資金供与を行い、その上がりを得て行う道楽などというものが、果たして「夢」の名に値するのだろうか。
ただし一方で、文科省のあり方にも大いに問題はあるだろう。こうした不祥事にあって誰も何の責任も取らない監督官庁とは一体何なのか。年金問題における厚労省の姿勢しかり、許認可の「権限」が、いかなる「責任」に由来するものであるか、改めて問われなくてはならないことは言うまでもない。だがそれは(しつこいけれども)当事者の罪の有り無しとは別の話だ。
さっぱりクルマの話じゃないエントリだな。「ひとりごと」にした方が良かったかしらん。(^^;)
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舞妓芸妓さんやらに混じってホステスしてたので
単二さんのその感じ方の通りな気がします。
血の中に選民意識が根強く根底に流れてるから、傲慢になってしまうのかもしれません。
戦国武将とか幕末の志士とかを答える人が多い気がするんですよね。
で、根拠が歴史書ならまだしも、小説やドラマだったりすんのね。
社会的評価と個人の人格を混同するのは危険だと俺は思うんですよね。
そもそも社会的評価なんて曖昧なもんで。
一人殺せば殺人者だが、百万人殺せば英雄になれるって言うじゃないですか。
あとTVのニュースで、殺された被害者がいかに良い人だったか強調するのが凄く嫌です。
嫌な奴だったら殺しても良いのか?
俺が殺されたら近所の人はコメントに困るんだろうなー。
市役所等の職員は市民の為に。
公益法人は公共の為に。
誠実に職務を行うべし。
って思います。
堅物という見方も出来ましょうが、儲けを独り占めしたという見方をする人もいたんだろうなぁ。
ただ、どういう理由があるにせよ、どういった方面に資本投下したとしても、タンス預金で死に金を作るよりは遙かに内需の拡大に貢献したんじゃなかろうかという考え方はうがった見方なのかなぁ。
さすがあやちー。お座敷での実感だから確かだね。
ウチも関西の出だけど、京都はやっぱ別格だもんなぁ。
>犬クラさん
私がコメントしてあげます。
「バイクで身を持ち崩した人でした……」と(爆)
>はっしぃさん
そういう風に動機付けされていないんですね。現状はきっと。
>柳さん
さすが剣の道を志す人は鷹揚だなぁ。
使えば浄財なんだったら、悪いヤツらは大喜びじゃん。
タンスとの比較にゃあんまし意味ないと思うなオイラは。