中部電力浜岡原子力発電所へ行ってきた。
現在全機が運転を停止中の同原発では、それでも原子力発電への理解を普及啓蒙するための「浜岡原子力館」などがいつも通りに営業を行っていた。
これは同館の目玉でもある、高さ22mにのぼる浜岡原発3号機の実物大模型。
「配管の化け物」と、沸騰水型原発を称して誰かが言っていたが、まさに言い得て妙だ。
技術の粋を集めて作られた物だと言うことに異論はない。
しかし「絶対に壊れない」機械などない。大地震があろうと、津波がなかろうともだ。
そして、壊れることを前提にした対策が事実上皆無だったことを、今では誰もが知ってしまった。
これほどの巨大システムが完全無欠に働き続けることなど、それこそ奇跡のようなものだろう。
さらには、奇跡が続けば続くほど、さらなる奇跡をもってしなくては解決し得ない難題もまた、大きくなっていくのだ。
僕たちは自らと自らの子どもたちの将来を「奇跡」に賭けてはいけない。そう思った。
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できる限りやればよし、それでダメなら仕方ないと言えないのが原発(事故のもたらす被害)なのではないかと思うのです。
>ぶんちゃん
壊れたことをまともに認知できない、何かあっても近寄れないというシステムでは、修復も叶うまいと思うよ。残念だけど。
原発に於いてはその「化物」と言われるほど沢山ある配管のどれかひとつでも壊れてはならないのに、ね。
全くもって仰るとおりです。
「将来」は必ず来ますからねb