ボクたちの青春時代と言えば、そう、カセットオーディオの全盛期。
あの制約だらけのフォーマットの中で、いかに原音再生という蜃気楼に挑むかという実にロマンあふれる試みに、ボクたちも、メーカーも血道を上げていた、そんな季節だ。
「エアチェック」や「ナマロク」などいう、イマドキの若者にはその意味すら分かりそうにない行為を通じて得た、数知れない音源の数々には、紛れもないボクたちの青春がRECORDされていた。
今、そんなアナログ音源をデジタル化するという触れ込みの機器が売れているという。そんな行為に走る人たちの気持ちは、ボクにも痛いほどよく分かる。
だけれども、そんなイマドキの機材の、特にアナログ部の作りといったら、正直もう悲しくなるほどのレベルだ。カセットなら当時のウォークマン以下、レコードプレーヤーならてんとう虫(意味が分かるアナタ、ご同輩ですね!^^b)レベルといったところ。これでは当時の熱い思いを込めた音源を託すには心許ないと感じるのは、ボクがオーディオ小僧だったからだけではないんじゃなかろうか。
これらアナログ部のテクノロジーは、とうの昔にメーカーからも失われてしまったのに違いない。珠玉の日々は、かくも忘却の彼方にある……。
というわけで、数年来の重い重い腰を上げて、カセット音源のデジタル化をスタート。その機材がこちら(トップ絵)だ。
名機・メタルカセットデンスケ(TC-D5M)とオリンパスのリニアPCMレコーダーLS-10(こちらはもう後継機種LS-11がデビューしてるけど)の組み合わせ。これなら余すところなく思い出を今、この手にできそうな気がする。
長い年月が、すでに手持ちのカセットを相当に蝕んでいることに胸が痛む。
時間の許す限り、無事なソースを今これからに残すための悪あがきを続けたい。
例えそれが、単なる懐古主義と自己満足だったとしても。
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なんとか、こいつらを遺しておきたいと思うので、デジタル化は必須ですね。
自分は未だにカセットテープを回して聴いています。
愛車のラルゴはカーステにCD無いのでカセットメインです。笑
自分もチープなオーディオ小僧だったので時間有ったらスピーカーを自作したいと数年来思い続けてます
http://www.youtube.com/watch?v=4wCGGWO3D5c
でも・・・すでに音がボケボケで、聞くのに勇気がいります。
デジタル化できたらどんなに幸せかしら・・・。
当時デンスケに手が出ませんでいた(高かった)
AIWAのステレオラジカセが愛機でした。
たわいもない会話の録音やエアチェックなどして遊んでいました。
(タクサンノテープドコイッタンダロウ?)
お年玉を貯めて自作スピーカーや真空管アンプなど作ったことが思い出されます。
ボクもガンガン通ったクチです(^^;)>貸しレコード店
>KAZさん
さすがにそろそろ耐久性的にもカセットは厳しいのでは。カーステだと環境は一層厳しいですもんね。テープがビロビロになっちゃったりして。
>犬クラさん
呼んでね~よ!(^^;)
てかコレ、物は面白いんだけど、レコード痛みそうだよねぇ……
>さくらさん
今のうちにデジタル化じゃよ!
もっとも、みゆきオールナイト最終回ほどのメジャーコンテンツなら、保存してる人も多そうだけど。(^^;)
>水道屋さん
デンスケ、高嶺の花だったですよね。
ボクも学生時代は、雑誌の売買欄(笑)で中古のウォークマンプロフェッショナル買うのが精一杯でした。(^^;)
スピーカー自作(つってもキャビネットだけですが)も、もちろん楽しみましたです。
え?違う??w
ちょっとだけ違うね~(^^;)
でもBCLも楽しそうだったな~