遠州のかめの『山へ行かまい』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

三ッ瀬明神山(三河) 2013-03-03

2013年03月06日 | ・三ッ瀬明神山

三ッ瀬明神山(みつせみょうじんやま 1016m) 天気:晴れ

 土曜日の朝は台風の様な風に恐れをなして山行は中止の二度寝。おかげで夜更しして日曜日は寝坊。平日より遅く起き出して何処へ行こうか。少ない選択肢から三ッ瀬明神山に即決して乳岩峡へ向かう。ここならコンビニ買出し時間を含めても1時間かからずに到着だ。駐車場には先着が5~6台。ほとんどはクライマーさんか。朝の谷間は陽が入らないので、寒い。

 ↓乳岩峡

 

 出だしは快調。朝は寒かったが谷筋は風も無く、登りにかかれば汗が噴出してくる。直ぐにヤッケを脱いでリュックにしまう。一服岩でシャツも脱いでアンダー一枚になるが、さすがにこれは寒かったので直ぐに着なおす。沢を渡った先で今日始めて後続に抜かれる。「こんちわ~」。「・・・」。・・あ~クライマーさんか。直ぐに女性ソロが来る。「こんちわ」。「こんにちわ」。あれっ、ハイカーかな?。沢を渡れば直ぐに鬼岩だ。今日はまだ誰も取り付いていない様ですね。鬼岩の広場で休憩しているパーティが居る。「こんちわ~」。「・・・」。・・クライマーさんっすね。挨拶してすいませんでした。オーバーハングの岩の下に先ほど追い抜いていったのクライマーさんが居たのでジロジロ見ながら無口で通り過ぎた。「かめさん、性格悪いっすね。」「そうさ、性格良かったら一人で山歩きなんかしてないさっ。」「こいつ、本当に性格悪いなぁ・・・」。

 ↓沢の渡渉地点

 鬼岩から鬼岩乗越しは一登りだ。そうだ、前回止めた中道ルートを通ってみまいか。あっ、地図持って来なかった。まぁ、なんとかなるでしょう。標識にも道は載っているし。あれっ、標識には悪路って書いてありますけど。

 ↓鬼岩乗越し(おにいわのっこし)

 

 鬼岩乗越しから中道に進む。メインルートよりも道は細いが、状態は良い。最初は雑木の明るい林の道だ。沢を越えた先で南側が見渡せる場所が有る。目の前に宇連山、眼下には鳳来湖、南斜面で陽があたって暖かい。

 ↓宇連山

 

 あまり人が歩かない様だが、道は良い。やがて植林帯に入り、鬼岩乗越しから25分で標識の有る分岐に出る。右へは中道コースが登り、左は栃木沢コースへと下る。迷わず右の中道コースに入るが、とたんに道が細くなり、左右からシダが覆いかぶさる。直ぐに道とは言えないザレた斜面の踏み跡になった。これは悪路じゃなくて無路。路じゃないですね。

 ↓分岐

 

 斜面の巻き道は痛み易いですね。正にその典型で、崩れてきた石や砂利で所々道が消えています。もう少しで完璧に愛好家の世界に落ちそうですね。倒木をくぐると、おっと・・道が消えてしまったぞ。さぁて、下には道はなさそうなので斜面を2mほど登ったら道の続きが現れた。

 ↓くだんの倒木。倒木を越えたら直ぐに2m登ってください。

 倒木の上の道を少し進めば、赤い標識が有る。よかった、コース外れて無かった。赤い標識はこの先でも時々現れる。道はしばらく植林帯に続き、見上げれば右上に尾根が見える。あの尾根は登山道の有る主稜線だろうか。地図が無いのでどの辺を歩いているのか、全くわからない。

 ↓標識はたまに有る

 樹林の向こうに明神山の西峰ピークのアンテナが見えてきた。道は相変わらず細くて悪い巻き道だ。いくつもの、尾根を越え、谷を渡り、ハットリくんがやってくる。おっと、行く手に崩れた谷のトラバースが見えてきました。これが最後の難関か・・。

 ↓手前の2歩が恐怖

 ここはザレて崩れており、足元が悪くて足がかりが無い。石も浮いているので頼りにならないから乗ったらアウトでしょう。上を高巻こうかと思ったが、さらに高度感が付いてもっと恐怖だ。ザレに足を蹴り込んでなんとか通過した。ここを過ぎれば、植林帯の良い道になり、10分で栃木沢コースと中道の分岐に着いた。やった~、1時間と45分かかったが中道を突破したぞ。標識は、来た道が中道コース、下りの道は栃の木沢コースとか鳳来湖とか乳岩登山口とかいろいろ書いてある。ん、良く見れば、下へ向いた標識に手書きで「鬼岩乗越へ最短コース状況良い」と書いて有る。ん~そうなの~。中道のあの最初の分岐で左へ下りていれば楽勝だったのね・・・。でも、久しぶりにチョッとワイルドな道を楽しませてもらったのでかえって良かったですよ(負け惜しみか!)

 ↓中道出口の分岐

 分岐から山頂方向へ登る。13分で尾根に乗る。ここから右へ行けば三ッ瀬明神山山頂。左は三ッ瀬明神山の隣の電波塔の有るピークへ行かれるはずだ。標識は無いが道は鮮明に有る。左へ尾根道を10分も進めば大きなアンテナの有る西峰ピークに立つ。ここで展望が開け、恵那山、御嶽山、中央アルプス、南アルプスが望めるが、まぁ、本峰の展望台から見たのと同じでしょうね。ここは風も無く陽があたって良い休憩場所だ。

 ↓西峰山頂

 

 西峰山頂の標柱の側面に「栃木沢→」と書いて有る。そちらに進んでみたら、アンテナ小屋の裏から道が下りているが、栃木沢コースとは違う道の様だ。西側の尾根にも道らしき切り開きが見えるが、標識の類は無い。三ッ瀬明神山には未だ知らぬ登山ルートが沢山ありそうだ。

 さぁて山頂はもう少しだ。来た道を鞍部まで戻り、本峰山頂までの最後の登り8分で、やっと山頂の展望台に到着した。

 ↓山頂

 山頂には今日は2パーティだけの様だ。展望台の上は独り占めだ。展望台の上で昼飯にする。今日は良い天気だが、遠方は白くてアルプスの山々ははっきりとは見られない。白山は影も見えません。山頂は陽が有って暖かいが、風が吹けばさすがにブルっと来る。

 ↓今日の展望。

 単独の年配の方が登って来られた。この方は林道を車で詰めてそこから1時間で登って来たとの事。最短で登られるが林道が荒れていて難儀したとの事でした。又、平山明神山も北側から30分で登られるとの事。いろいろとお詳しい方でした。さらに単独のおじさんが登って来られた。乳岩から2時間半で登ったと。早いですね。が、同じルートを帰りたくないので、栃木沢コースを下りて三河川合駅まで歩くとの事。「少しは冒険しなけりゃね。」と、おっしゃってましたが、そうです、男の子は冒険しなきゃね!!。あっ、えっ・・地図持って無い、前調べして無い、計画して無いんすか。えっ、下山口から駅までですか、4~5km位いじゃ無いですかね~、、気をつけてね~~・・・。良く考えたら、今日は自分も地図持って無い、前調べして無い、計画して無い山歩きでした。かめさんも気をつけてね~!!

 帰りは普通に乳岩峡ルートで降りましょう。

 ↓倒壊した休憩舎。お休みできません。ごみは・・・この小屋です・・・

 降りてから車で鳳来湖畔を走ってみるが、栃木沢ルートの登山口は判らなかった。帰ってから調べたら、栃木沢ルートの登山口から三河川合駅まで8kmは有りそうです。

 それと、中道の利用はその道のお好きな方にしかお勧めできません。栃木沢ルートを途中まで使って、最短の巻き道を通った方が道は良いと思います、が、私は歩いていないので未確認です。

 あ~、、地図はちゃんと持っていきましょうね、かめさん!。はぃ、判りました。

  TIME

乳岩峡駐車場(8:15)-鬼岩乗越(9:45)-中道分岐(10:05)-栃木沢コース分岐(11:30)-(11:50)西峰(12:05)-(12:20)三ッ瀬明神山(13:10)-鬼岩乗越(14:30)-(15:45)乳岩峡駐車場


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