そんな○○に魅せられて

Ensembles of Afghanistan National Institute of Music

家庭持ちになってから、ほとんど夜のライブに出かけるということが無くなってしまい、
仕方ないとは思いつつ、少しさびしい気持ちでおります。

しかし、昨日はたまたまチケットをいただく機会に恵まれ、有難くコンサートに行ってまいりました!
カーネギーホールで行われた、Ensembles of Afghanistan National Institute of Musicです。

コンサート開始直前のステージは、こんな感じでした↓。



いや~カーネギーホール、いつ見ても素敵です。
客席は9割ぐらいの入りでしたでしょうか。開演前のロビーはかなり混雑しておりました。

アフガニスタンといえば、アメリカの対テロ戦の象徴のような場所で、ビン・ラディンが殺され、今も米軍が駐留しています。
おそらくアメリカ国内の一般的なイメージは、あまり良くないと思われます。
先日、記事内にアップした「失敗国家ランキング」でも6位と、堂々のワースト10入りです。

にもかかわらず、これだけの人がコンサートに来るというのはさすがニューヨーク。
ホール周辺で政治的なビラを配ったり、アジったりする人もなく、普通のコンサートと同じように
開演前のワクワク感で、いっぱいでした。

音楽の演目は、アフガニスタンの伝統的民族音楽と西洋のクラシックと両方がありました。
私は専門的なことは詳しくないのですが、
ラヴェルの「ボレロ」とヴィヴァルディーの「四季」は、アフガンの伝統楽器が入るようにアレンジされていて、
西洋オーケストラの音色との心地よい融合が、大変良かったです。

伝統音楽の曲目のほうは、インド音楽ととてもよく似ていて、それにトルコ音楽風味が少し入った感じでしょうか。
あの
みょぃ~ん」とか「みゅぃ~ん」とか「しゃら~ん」という、音符では表せない余韻が残る音色はいいですね~。
耳ざわりの良い音色と、変拍子のようなリズムと、独特の旋律。
目をつぶればドラッグなど使用せずとも、頭の中で曼荼羅がぐるぐるしてトリップしてしまいそうです。
コンサートでなければ、その場で瞑想したくなるような音でした。

…って、単に私が眠たくなってしまっただけかもしれません。

もちろん、音楽的な技巧だけ取り上げれば、世界の一流オーケストラとは比較してはいけないでしょう。
が、国があのような状況で厳しい環境にもかかわらず、芸術に真剣に取り組む姿勢というのは素晴らしいですね。
おそらく、そういう綺麗事だけではなくて、いろいろ内部ではあるのだとは思いますが、
芸術活動が中断されることがないように、また機会があればアメリカに演奏にきて欲しいです!
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