『ありがち日記』

『舟を編む』

三浦しをんさんの新しい本を読む前に、ちょっと振り返って。

タイトルでは内容がさっぱりわからず、ちょっとだけ読んで、あ~辞書編集部の話か~って。
単純に、いろいろ困難が待ち受けていて、それでも力を合わせて作り上げるんでしょーみたいな。

そんな単純なわけないってね・・・。

出版社の離れにひっそりとこじんまりと設けられた辞書編纂部。
でもその中で日々繰り広げられている、「言葉」との闘いはとても激しくドラマティックだー!
こんなに奥が深いものだったなんて。
なんと途中で13年?も月日が飛んでしまっている。そんなに、そんなにかかるものなの?

改めて自分の持っている辞書を手に取り、隅から隅まで眺めてしまう。

すると、新たに発見してしまうこと、気づいてしまうことがある。
「あ、確かに『さ行』が・・・」
というように。

この本の装丁が、まさしく辞書「大渡海」の装丁だったということを知るとなお感動。

登場人物ももちろん、三浦しをんさんならではのやり方で、
変わり者たちを本当に魅力的に描いてくれている。
まじめくん、良かった良かった(*^_^*)

辞書を作るということに夢中になっている姿に、ちょっと励まされるような気もした。

それにしても、何て適当に言葉を使っているんだろう、、、とも気付かされたり。
少しは辞書を作っている人たちの姿勢を見習わなければ。

もうこれも映画化とか漫画化とかしてくれないかしら~。
脳内で人物を動かすのも楽しいけど、実際に動いているところも見たいなーと思っちゃうのでした。


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