『ありがち日記』

三浦しをん『ゆびさきに魔法』

ついにネイル界隈の小説が!


ストーリー
 月島美佐はネイルサロン『月と星』を営むネイリストだ。爪を美しく輝かせることで、日々の暮らしに潤いと希望を宿らせる――ネイルの魔法を信じてコツコツ働く毎日である。そんな月島のもとには今日も様々なお客様がやって来る。
 巻き爪に苦しむも、ネイルへの偏見からサロンの敷居を跨ごうとしない居酒屋の大将。子育てに忙しく、自分をメンテナンスする暇もなくストレスを抱えるママ。ネイルが大好きなのに、パブリック・イメージからネイル愛を大っぴらにはできない国民的大河男優……。
 酒に飲まれがちながらも熱意に満ちた新米ネイリスト・大沢星絵を得て、今日も『月と星』はお客様の爪に魔法をかけていく。 

ネイルサロンで働く女性たちのお話。時々エッセイではネイルの話も出ていたし、いつか小説も読めるかもしれないと期待もしていたので、発売日にさっそくゲット。何より、三浦しをんさんらしいお仕事小説がまた読めるという喜び。

ネイルのイメージはどちらかというと「派手」とか「チャラチャラしている」みたいなネガティブイメージがあると思う。ところがしをんさんの小説の中では、そういう世間のイメージとも向き合いながら、日々の仕事と研鑽を忘れない登場人物たちのいきいきとした姿が描かれている。

小説の中では、ネイルサロンのお客さんだけではなく、ネイルサロンと隣り合わせにある居酒屋の店主やそのお客さんとの交流にも味わい深い魅力が(笑)こういう人との出会いも良いもんだよなぁとしみじみ。人との交流に負けず劣らず、居酒屋のメニューも非常に魅力的!魚の煮つけ、豚の角煮、カレー…

読みながら、ついつい私も自分の爪を眺めてしまう…
お手入れがご無沙汰だなぁ…(遠い目)

ま、たまーに目立たない程度にポリッシュで気分転換するくらいかな。
思い切ったネイルもしてみたいけど、やはり仕事柄それは難しい(比較的緩い職場ではあるとは思うけど)。
でも、せっかくこの小説を読んだことだし、ネイルサロンに予約入れてお手入れしてもらおっかな?ピカピカの爪が目に入ったら気分も上がるかも?なんて考えている自分。
前向きになれる魔法をかけてもらいに行きましょうかね~😊✨


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