偉大な王ティ・チャラ、そしてチャドウィック・ボーズマンへの追悼映画。
ストーリー
アフリカの秘境にあるワカンダ国には、平和な日々が訪れたかに思われた。だが、若き国王ティ・チャラを失ったワカンダである事件が起きる。遺(のこ)されたティ・チャラの妹シュリ(レティーシャ・ライト)、母親ラモンダ(アンジェラ・バセット)、国王親衛隊を率いる女性戦士オコエ(ダナイ・グリラ)らの前に、新たな脅威が現れる。
すでに2作目はチャドウィックありきで脚本が書かれていたというが、彼の訃報により、新たに組み立てなおしたという本作。今でも思い出されるけれど、その情報が突然SNSで流れてきて、頭が真っ白になったんだよね…。本当に本当にショックで。だから、製作陣がこの作品を世に出そうと思ったのは、いったいどんな気持ちからなんだろう?とか、そもそも彼不在でどうやってブラックパンサーの続編ができるのか?といろいろ複雑な気持ちを抱えて映画館へ。
冒頭にも書いたけど、まさしく追悼映画。OPからすでに号泣。
そして最後にシュリが一人で涙を流すシーンでまた号泣😭
正直、いま冷静に思い返すと、ツッコミどころというか不自然な箇所や中途半端だなっていうところはあったのよ。でも、一つの区切り(気持ちの区切り)をつけるために、監督もキャストもスタッフもみんながこの作品を作る必要があったんだろうなって思わされた。
そういう意味では、MCUの中でも特殊な例かもしれないね。
今作のヴィラン、ネイモア。もっと魅力的なキャラになった可能性は十分にあるんだけど、惜しいなっていう印象。彼の行動はちょっと唐突なとこがあったな。
彼の動機となる出来事で、スペインによる先住民征服の歴史が描かれていたけれど、かつて文明の発展した大国が小国を征服するということと、現在ヴィブラニウムを狙う争いの絶えない大国が、豊富な資源を持つ小国の平和を脅かすということがリンクして見えた。
やっぱりティ・チャラ王は偉大だった。彼が出ていないにも関わらず、彼の存在をものすごく感じる映画だった。それだけでも観て良かったなと思えた。
今年は映画館でのMCU作品はこの作品で見納めです。
ところで、今ものすごく上映回数の多い某映画、気にならなくはないけど、たぶん映画館では観ないんだろうな…前の作品もすべて観てきたけど、うん…って感じだったから。映画館も値上がりしたし、これから観る映画を厳選していかなくては。ほんと嫌だなあ値上がり…(結局そこ)