『ありがち日記』

『しだれ桜恋心中』

10月も終わって、ハロウィンのお祭り騒ぎ?も終わって、次はクリスマスかな。
日本でのこういうイベントの盛り上がりって、最近特にすごいなーって思う。
個人的な話になると、11月は仕事関係で月末まで気を抜けないので(ちょっとお楽しみもあるけど)、
12月に少しゆっくりと休めるんじゃないかな~って^^
なんといっても、12月はホビット最終章、そして文楽東京公演も控えてるので…

ここで、文楽つながりで最近読んだ本。
第4回アガサ・クリスティー賞を受賞したという、松浦千恵美さん『しだれ桜恋心中』を。

アガサ・クリスティー賞というんで、ミステリ系なのかな?と予想して読んでみた。
すると、なんと、“人形の呪い”とか出てくるじゃないですか!!
人形が話をしたり、それを割とすんなり受け入れちゃう登場人物も出てくる…
太夫や三味線が謎の死を遂げたことから、呪いの演目として封印されていた「しだれ桜恋心中」。
その主人公となる花魁人形の桔梗。
それらを取り巻く人たちの、哀しい物語。

どうなのこれ~?って思いながら読み進めたんだけど、
こういうもんだと納得させつつ読めば、なかなか面白い設定で、切ないお話。
文楽への補助金減額の話題も出てきて、ちょっと今の文楽をめぐる問題にも触れている。

関係者の方的には、どうなんでしょうね…?

いろいろと突っ込みどころはあるんだけど、
文楽を作品のテーマに取り上げたこういう話も斬新なのかな?と。
好きな設定ではあったけど、深く引き込まれるということはなかった。
そういう引き込む文章を書くって、すごい大変なことなんだね。
でもこれを読んで、少しでも文楽に興味を持つ方が増えたら嬉しいことだし、
ぜひもっと文楽と関連した物語も読みたいなぁって。

11月公演が昨日から始まってるんだよね。
いつか大阪で観たいと思うんだけど、なかなかね… 


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