『ありがち日記』

「否定と肯定」

最近よくユダヤ系のお話を見ている気がします。
ホロコースト否定論というのが恥ずかしながら自分の中でよくわかっておらず、
どういうことなのだろうという疑問とともに観てみることにしました。
それと、アンドリュー・スコットとジャック・ロウデンが出演していることも大きいかな(^^;

あらすじから。
1994年、イギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィング(ティモシー・スポール)が唱えるホロコースト否定論を自著「ホロコーストの真実」で否定していたユダヤ人の女性歴史学者デボラ・E・リップシュタット(レイチェル・ワイズ)は、アーヴィングから名誉毀損(きそん)で提訴される。やがて、法廷で対決することになった彼女のサポートのためイギリス人による大弁護団が結成され、歴史の真実の追求が始まり……。

法廷劇なのですが、原告がホロコースト否定論のアーヴィング、
被告が主人公であり、アメリカ人だけど自身もユダヤ人である女性歴史学者のデボラ。
アメリカの女性らしくド直球で対決したいデボラが、
イギリスで訴えられ、イギリスの弁護団とともに闘うことになるという設定が、
この映画での興味深く面白いところだと思いました。
イギリスの弁護団たちは、デボラに発言させず、
アウシュビッツの生存者の団体にも証言台に立たせることをしません。
そういった対立の中で、必ずしも当事者同志で闘うだけが裁判ではなく、
綿密な証拠集めと作戦とが必要なのだと気づかされるものでした。
この弁護団の取り組む姿勢に、私は感動してしまいました。
決して、冷たいわけではなく、ちゃんと被告や被害者たちを守ろうとしているんですよね。
デボラがこの裁判を通して、ちょっとずつ変わっているところが描かれていました。

最後の裁判官の問いは、ドキッとさせられるものでしたね…。
アーヴィングは嘘をついているのか、それとも本当にその嘘を心から信じているのか。
普通に考えれば「君の考えは間違っている」と言いたくもなりますが、
信じているものを他人が否定することまではできないでしょう。そんな権利はないですから。
人の心を読むこともできませんし。
そういう意味で、今の時代にも通ずる問題提起でもありそうです。

油断して観ていたら、なんとマーク・ゲイティス氏が!!?
アンドリュー・スコットだけじゃなかった、SHERLOCKチームの出演者…(^^;)
思わずポカ~ンとしてしまいましたよ。
ジャック・ロウデンは、良い役だったな~~~~~可愛かった。(不謹慎ですみません)
重たいテーマではありますが、観てみる価値ありの映画です。
すっかり引きこまれて観てしまいました。


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