『ありがち日記』

「ナイル殺人事件」

ケネス・ブラナーが監督し、自分でポアロを演じている映画版の第二弾。前作の「オリエント急行~」は出演者が豪華で映像も凝っていた印象。そして舞台っぽい演出もあるなぁ(ケネス版の特徴?)と勝手に思っていました。

そして第二弾。かなりの長編である『ナイルに死す』が原作だし、オリエントに負けない登場人物の多さや、それだけで見る価値がありそうなエジプトの豪華クルーズ船が舞台、めちゃくちゃ期待してました。公開延期もさらに見たい気持ちを募らせるわけで…

 ←今回は自分で劇場撮影📸

ストーリー
エジプトのナイル川をめぐる豪華客船内で、新婚旅行を楽しんでいた大富豪の娘リネット(ガル・ガドット)が何者かに殺害される。容疑者は、彼女とサイモン(アーミー・ハマー)の結婚を祝いに駆け付けた乗客全員だった。リネットに招かれていた私立探偵ポアロ(ケネス・ブラナー)が捜査を進めていくうちに、それぞれの思惑や愛憎が絡み合う複雑な人間関係が浮き彫りになっていく。 

大富豪のリネットと夫のサイモン、リネットの親友でサイモンのかつての婚約者ジャクリーン。この3人の恋愛模様(三角関係って言っていいかな?)が事件を引き起こすのですが、そこに盗難事件なども絡んで、原作は非常に読みごたえがありますよねー。(殺人が起きるまでが長いけど…)そういうところはまあ原作通りです。が、なんかどうも事件の主人公たちの印象が薄いのです。

私だけかもしれないしうまく言えないのですが、ミステリ作品に臨む時の気持ちとしては、犯人を当てるわよっていう自分自身が探偵目線で推理を楽しむ感じなので、探偵のほうに焦点が当たり過ぎているとそっちが気になってしまって肝心の事件がイマイチ頭に入ってこないのです。ポアロには、変わり者の探偵として、登場人物たちの人間関係や感情をかき乱しながら真相に辿り着いて欲しかったな…と思います。

っていうか、ポアロってあんな設定でした?バックグラウンドを描いて、人となりを知ることで理解が深まるのは理解できるんですが、初っ端からそんな感じなので、私は一体何の映画を観ているんだっけ?ってなります。

オリエントもそうだったかな…もう一回観てみたらケネスがやりたかったことが分かるかも?ポアロという人間を独自解釈で描きたくて(こっちが主目的)、そのために事件を絡ませているという気がしてきました。

他にも人物設定などで原作から変更されているところがありますが、その辺はそんなに気になりませんでした。映像はスタジオセットっぽさがところどころ感じられ残念。エジプトのリアルな撮影ってどの程度だったのかしら?パンフとか見ていないので調べたらわかるかな~?

ちょっぴり辛口でした。
それだけ期待していたんだよってことで、許してください🙏ガル・ガドットが見たかったので目的は果たされましたけどね😉

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